1966年の来日から60年を迎える2026年、記念作品『ビートルズがいた夏』が7月4日(土)より全国順次公開される。このたび、日本版予告編が解禁された。

本作は、ザ・ビートルズが世界的な熱狂を巻き起こしていた1965年のニューヨークを舞台に、青春のきらめきと時代の光と影を描き出すドキュメンタリー作品だ。
今回公開された予告編は、1965年8月15日、シェイ・スタジアムでの歴史的コンサート当日へと向かう若者たちの姿から始まる。車で街を駆け抜ける少女たち、自由の女神やビーチで過ごす人々の姿など、夏のニューヨークの風景が軽やかに映し出される。そこに重なるのは、ビートルズの楽曲を初めてニューヨークで流した人気DJの声。やがて、TWA機から降り立つビートルズの姿と、彼らを一目見ようと押し寄せる“ビートルマニア”の群衆が、時代の熱狂を象徴的に描き出す。
さらに、作家を目指す17歳の少年ジェフリーと、幻想的な少女との出会いがアニメーションで表現され、物語的な要素も加わる。万博の華やかな光景と、西海岸で起きた人種暴動の対比が挿入されることで、当時のアメリカ社会の光と影も浮かび上がる構成だ。クライマックスでは、スタジアムを埋め尽くす観客のフラッシュの中、青春の一瞬と別れを予感させる余韻を残して幕を閉じる。
予告編で使用されている楽曲も印象的だ。チャック・ベリーの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」、公民権運動にも関わったサム・クックの「キューピッド」など、時代を象徴する音楽が物語を彩る。
監督は、『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』で知られるルーマニアの巨匠アンドレイ・ウジカ。本作は10年以上の歳月をかけて制作された長編最新作であり、100時間以上に及ぶニュース映像や個人の8ミリフィルムをもとに構成された“都市交響詩”とも言える作品だ。さらに、フランス人アーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションが重なり、現実と記憶、想像が交錯する独自の映像体験を生み出している。
第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品、2026年ヨーロッパ映画賞ショートリスト入りを果たすなど、国際的にも高い評価を受けている注目作だ。
▼予告編
■作品情報
『ビートルズがいた夏』
公開日:2026年7月4日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
ドローイングアーティスト:ヤン・ケビ
出演(声):
トミー・マッケイブ、テレーズ・アザラ、シェア・グラント、サラ・マクラスキー
2023年/フランス・ルーマニア/英語・フランス語・ドイツ語/85分
配給:オンリー・ハーツ
©LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024

