『あん』『光』『朝が来る』などで人間の“愛”と“命”を描いてきた河瀨直美監督の最新作『たしかにあった幻』が、ハピネットファントム・スタジオ配給で2026年2月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開される。このたび、本作のメインビジュアル2種と全キャスト情報が解禁された。
▲メインビジュアルA
光が差し込む森の中、水辺で耳に手を逆さにあてる主人公コリーの姿が印象的なビジュアル。異なる方向の音を聴き取るように、新たな感覚が目覚めていく瞬間を捉えており、穏やかな表情が“未来への希望”を感じさせる仕上がりとなっている。
▲メインビジュアルB
心臓疾患を抱える子供の手を握るコリーと、神の島と呼ばれる世界遺産・屋久島の原生林の神秘的な情景が並ぶ。“医療”と“神秘”という二つの世界を繋ぐように、本作が内包する多層的な構造を象徴する1枚となっている。
キャスト陣は、河瀨作品の常連・尾野真千子、永瀬正敏をはじめ、北村一輝、小島聖、岡本玲、松尾翠、早織、平原テツ、利重剛、中嶋朋子らが集結。さらに、主人公コリーを演じるのは『ファントム・スレッド』『蜘蛛の巣を払う女』などで知られるルクセンブルク出身のヴィッキー・クリープス。屋久島で彼女と運命的に出会う青年・迅役を演じるのは、映画『爆弾』『そこにきみはいて』やNHK連続テレビ小説「ばけばけ」にも出演中の寛一郎。オーディションで選ばれた子役、中村旺士郎と中野翠咲のリアリティある演技にも注目が集まる。
フランスから来日した医療従事者のコリーは、日本での臓器移植医療の促進に尽力するが、死生観や倫理観の違いに壁を感じ、無力感に苛まれていた。そんな中、屋久島で出会った恋人・迅が七夕の日に姿を消してしまう。一年後、迅の失踪に隠された真実を探るため、コリーは迅の故郷・岐阜へ向かう。そして、命と記憶を巡る“幻”のような出来事の中で、彼女は愛と存在の意味を見つめ直していく――。

■作品情報
タイトル: 『たしかにあった幻』
公開日: 2026年2月6日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集: 河瀨直美
出演: ヴィッキー・クリープス、寛一郎、尾野真千子、北村一輝、永瀬正敏、小島聖、岡本玲、松尾翠、早織、平原テツ、利重剛、中嶋朋子 ほか
配給: ハピネットファントム・スタジオ
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