監督デビュー30周年記念!ホン・サンス最新5作を「月刊ホン・サンス」として連続公開決定

韓国の名匠ホン・サンス監督が、デビュー30周年を迎える節目に、自身の新作5本を2025年11月から5カ月連続で公開する企画「月刊ホン・サンス」が開催されることが決定した。さらに、これにリンクする形で過去作を振り返る「別冊ホン・サンス」も同時開催される。

ホン・サンス監督は1996年のデビュー作『豚が井戸に落ちた日』以降、30本以上の監督作を発表。ベルリン、カンヌ、ヴェネツィアなど世界の主要映画祭で評価を受け続け、日常の中に潜むズレや揺らぎを独自の視点で描き続けてきた。今回の特集は、その変化と現在進行形の創作活動を一挙に体感できる貴重な機会となる。

【「月刊ホン・サンス」ラインナップ】
Vol.1『旅人の必需品』(11月1日公開)
イザベル・ユペール主演。ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した、謎めいたフランス人女性の足取りを追う物語。
Vol.2『小川のほとりで』(12月13日公開)
キム・ミニ主演。演劇祭を目前に奔走する美大講師の姿を描き、ロカルノ国際映画祭で最優秀演技賞を獲得。
Vol.3『水の中で』(1月10日公開)
前代未聞の“全編ピンボケ”作品。済州島に集まった3人の若者の小さな出会いから始まる静かな物語。
Vol.4『私たちの一日』(2月14日公開)
休業中の女優と隠遁生活を送る老詩人、それぞれの一日を並行して描いたカンヌ国際映画祭監督週間出品作。
Vol.5『自然は君に何を語るのか』(3月21日公開)
2025年ベルリン国際映画祭出品の最新作。恋人の家族と過ごす一日が、緊張とともに思わぬ方向へ進んでいく。

公開に先駆け、5作品を雑誌の表紙風にまとめたキービジュアルと特報映像が解禁された。さらに、監督30周年を記念して毎月特別パンフレットが刊行される予定で、編集長にはライター・編集者の月永理絵氏を迎える。また10月にはイザベル・ユペールの来日も決定し、盛り上がりに拍車がかかる。

【特集企画「別冊ホン・サンス」】
新作とテーマをリンクさせながら、過去の代表作『自由が丘で』『逃げた女』『イントロダクション』『川沿いのホテル』『正しい日 間違えた日』を順次上映。ホン・サンス作品の軌跡を改めて体験できる。

■開催情報
「月刊ホン・サンス」
公開時期:2025年11月1日(土)より5カ月連続公開
劇場:ユーロスペースほか全国順次
配給:ミモザフィルムズ
協力:ビターズ・エンド、JAIHO、クレストインターナショナル

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