時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督が、主演に吉永小百合、大泉洋を迎えて、変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない母の愛を描く『こんにちは、母さん』が9月1日より公開される。このほど、7月31日に丸の内ピカデリー1にて完成披露試写会が行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、山田洋次監督が登壇した。
本作のタイトルにちなみ、「最近“こんにちは”したもの」について聞かれたキャスト陣。これに吉永は、「こんにちは、赤ちゃん」と述べ、「その赤ちゃんは、前の作品で息子をやってくださった、某和也さんのお嬢ちゃん」と、過去に共演した二宮和也の娘と思われる赤ちゃんと対面したことを明かし、「今度は大泉さんのお嬢ちゃんにもぜひお会いしたいです」と熱望した。
これに「ぜひ」と恐縮気味の大泉は、同じ質問に「全然思い浮かばない…。こんにちはって聞くと、パンツからこぼれて…こんにちはしか…」と苦笑い。しかし「これが使われても厳しい(笑)」と、大泉は必死に考えて、「この間、ロサンゼルスに行ってきまして、エンゼルスの試合を見に行って、ちょっと離れたところから大谷翔平くんに“こんにちは”って」と、なんとかエピソードを絞り出していた。
最後に挨拶した吉永は「山田監督が、この映画の撮影に入られる前に、『もしかしたら途中でできなくなるかもしれない』というようなことをおっしゃって。とても驚き、辛かったんですけれど、撮影が始まってどんどん元気になって、本当に良かったです」と、山田監督の元気な姿に喜んでいた。
『こんにちは、母さん』
2023年9月1日(金)より、全国ロードショー
監督・脚本:山田洋次
原作:永井愛「こんにちは、母さん」
脚本:朝原雄三
出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 寺尾聰 宮藤官九郎 YOU 枝元萌
配給:松竹
【ストーリー】大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。「こんにちは、母さん」しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ!久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされていく。
©2023「こんにちは、母さん」製作委員会