恋が、なにかも知らなかった。16mmフィルムに焼き付ける、少年と少女のひと夏の揺らめき『ファルコン・レイク』8月公開

国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービスFilmarksの運営会社が、映画レーベル「SUNDAE」を設立。同レーベルの第1弾作品として、第75回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品、第58回シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)受賞など世界中の映画祭を席巻している新鋭シャルロット・ル・ボン監督の長編デビュー作「Falcon Lake(原題)」を、邦題『ファルコン・レイク』として8月25日より公開されることが決定した。併せてティザービジュアルがお披露目となった。

もうすぐ14歳になる少年バスティアン(ジョゼフ・アンジェル)は、母親(モニア・ショクリ)の親友ルイーズのもとでひと夏を過ごすため、家族4人でケベックの湖畔にあるコテージを訪れる。森、湖、深い自然に囲まれて過ごす数日間。メランコリックで大人びた雰囲気の3つ年上のルイーズの娘・クロエ(サラ・モンプチ)に惹かれていくバスティアンは、彼女を振り向かせるため幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くが…。

14歳を迎える少年と16歳の少女の忘れられないひと夏を描いた『ファルコン・レイク』。子どもから大人へと変化していく、人生で1度しか訪れないトワイライトゾーンを新鋭シャルロット・ル・ボン監督が16mmフィルムならではの親密な映像美で映し出す。

ティザービジュアルでは、湖へ泳ぎに向かう少女クロエを、少年バスティアンが眺める後ろ姿が印象的なものに。「恋が、なにかも知らなかった。」というメインコピーが添えられ、淡い初恋の予感を想起させるものとなった。

原作は、各国で受賞を重ね、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝くなど日本でも人気を博すバンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)の名手バスティアン・ヴィヴェスによる『年上のひと』(訳:原正人/リイド社刊)。

思春期を迎える少年と少女のひと夏を繊細に描いた同作に惚れ込み、メガホンを取ったのは『ムード・インディゴ うたかたの日々』(13/ミシェル・ゴンドリー監督)、『イヴ・サンローラン』(14/ジャリル・レスペール監督)、『ザ・ウォーク』(15/ロバート・ゼメキス監督)、『フレッシュ』(22/ミミ・ケイヴ監督)など数々の話題作へ出演し、俳優としても活躍する気鋭シャルロット・ル・ボン監督。初の長編監督作ながら脚本も手掛けた『ファルコン・レイク』は、第75回カンヌ国際映画祭監督週間での上映を皮切りに、第58回シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)ほか各国の映画祭で受賞を重ね、「初恋の激しさを繊細かつ感動的に表現した傑作」(Screendaily)、「残酷でありながら、繊細で美しい青春の肖像」(Ioncinema)など海外メディアからも絶賛され、大きな注目を集めている。

本作で主演に抜擢されたのは撮影時14歳の新星ジョゼフ・アンジェル。ヒロインには約400人もの中から選ばれたサラ・モンプチが据えられるなど、瑞々しい逸材が圧倒の存在感で観る者を物語へと惹き込む。さらには、グザヴィエ・ドラン作品の常連としても知られるモニア・ショクリが主人公の母親役として出演。実力派俳優陣が唯一無二の物語を彩る。

『ファルコン・レイク』
2023年8月25日(金)より、渋谷シネクイントほか全国公開
監督・脚本:シャルロット・ル・ボン
原作:バスティアン・ヴィヴェス「年上のひと」(リイド社刊)
出演:ジョゼフ・アンジェル サラ・モンプチ モニア・ショクリ
配給:パルコ

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