生後15ヶ月の幼い娘を殺害したとされる若い女性。彼女は本当に我が子を殺したのか? 『サントメール ある被告』7月公開

2022年のヴェネチア国際映画祭で2冠に輝き、今年度アカデミー賞®のフランス代表にも選出された『Saint Omer(原題)』が、邦題を『サントメール ある被告』として7月14日より公開されることが決定。併せて、ティザーフライヤーのデザインがお披露目となった。

フランス北部の町、サントメールで実際にあった裁判をベースにした物語。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の幼い娘を海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた若い女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか?観客はラマの視点を通して、まるで裁判に投げ込まれたかのようにスリルに満ちた時間を経験する。被告本人の証言も娘の父親である男性の証言も、何が真実かわからない。弁護士、検事、裁判官…そして偶然ラマは被告の母親と知り合う。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは人間の根源的なテーマを感動的に浮かび上がらせる。

監督は、『私たち』(2021)で2021年ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞を受賞するなど、ドキュメンタリー作家として国際的に高い評価を受けてきたセネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップ。本作が初めての⻑編劇映画ですが、卓越したドキュメンタリー的視点を交えながら描く手法が絶賛され、今や映画ファンが最も注目すべき監督の一人とされている。撮影監督は『燃ゆる女の肖像』でセザール賞はじめ数々の撮影賞に輝いたクレア・マトン。脚本に、フェミナ賞とゴンクール賞を受賞している作家、マリー・ンディアイが参加していることも注目だ。

『サントメール ある被告』
2023年7月14日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開予定
監督:アリス・ディオップ
出演:カイジ・カガメ ガスラ ジー・マランダ ロバート・カンタレラ
配給:トランスフォーマー

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