「トラック野郎」鈴木則文監督の愛弟子にして、「ウルトラマンギンガ」など特撮作品を多数手がけてきた石井良和監督が、コロナ禍を経験する全ての人々に送る“なんでもアリ”の痛快コメディ『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』が、12月9日より公開される。このほど、新特報映像&新場面写真がお披露目となり、併せて映画監督・樋口真嗣らより応援コメントが寄せられた。
本作は、石井良和監督が、「混迷の時代にこそ、喜劇と特撮を絡めた娯楽映画で楽しんでもらいたい」「日本特撮の“怪獣着ぐるみ”の伝統を後世に伝えたい」という信念のもと制作した、コロナ禍を経験する全ての人々に送る“なんでもアリ”の痛快コメディ。石井監督が慣れ親しんできた怪獣のほか、ギャグ・アクション・ミュージカルなど、作中には石井監督の映画人生と映画観が色濃く反映されており、特撮ファンはもちろん国内外・老若男女問わず楽しめる一大エンターテインメント作品となっている。
▼第1弾応援コメント
■樋口真嗣(映画監督)
怒りは創作の原動力だ。怒りのない創作物は弛緩したマニュアルに過ぎない。喜劇と謳いクネクネと歌い踊る本作も石井監督の日頃から鬱積していたであろう、諸事万端有象無象に向けた怒りのエネルギーが炸裂して映画のタガが外れる勢いだ。でも犬はかわいいぞ。
■三池敏夫(特撮美術監督)
突然リストラされたサラリーマンの奇妙な運命。最後には大怪獣に立ち向かう羽目になる。果たして結末は!?奇想天外な人物たちと巨大怪獣の戦い。これぞ石井良和ワールド。特撮の出来栄えも抜群です。
■J.D.リーズ(「G-FAN」編集長)コメント
怪獣とコメディで映画を作るのは難しい。石井監督は、よくぞやってのけた!すべての世代に向けられた映画を作ってくれて嬉しいです!
■ファビアン・マウロ(ファンタジー映画評論家)
『大木勇造』のような、インディペンデント映画におけるクレイジー・フィルムのお蔭で、怪獣映画に新鮮な血が流れる。モンスタースーツは、情熱と手作業への愛の具現です。
■メイド・イン・アジアン・シネマ(映画情報サイト)コメント
大爆笑!やっぱり日本人はイカレテいる!何と、パンデミック怪獣映画!そして、偽ブルース・リーまで!素晴らしい発想だ!
■ホセ・ルイス・レボルディノス(サン・セバスティアン国際映画祭ディレクター)
子供の頃から、日本特撮映画のモンスタースーツやミニチュアに憧れていた。石井監督のように、今でもその伝統を守ろうとする者は偉大である!
■アルゼンチン・シネフィクション(映画誌)
この映画を前にして、昔からの怪獣映画ファンも、新参者のファンも仰天するに違いない。
『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』
2022年12月9日(金)より、池袋HUMAXシネマズにて公開
製作・脚本・監督・特技監督:石井良和
出演:藤田健彦 町田政則 藤崎卓也 斉木テツ 草場愛 前田ばっこー(瞬間メタル) 豊田崇史 行永浩信 中條孝紀 石井花奈 杉山裕右 野村宏伸
配給:Cinemago
【ストーリー】 2020年、世界は新型コロナウイルスの脅威に晒された。その影響は人々の健康のみならず経済へも波及し、リモート生活を満喫していた自称エリートの大木勇造はリストラされてしまう。慌てて再就職したものの、勇造を待っていたのは銭ゲバ社長を筆頭に、ブルース・リー信者のフィットネス講師や廃品回収とは名ばかりの粗大ゴミ泥棒、ギャンブル狂の営業担当や着ぐるみの中に引きこもる男など、社会の底辺に限りなく近い場所を這いずるクレイジーな面々ばかり。そんな職場にもめげずにがんばる勇造だったが、身勝手な彼らに振り回されたあげく、最愛の恋人・玲子にもフラれてしまいヤケを起こす。ところが、突如として出現した巨大怪獣によって街は大混乱に陥ってしまう…!
© TEAM BETTER TOMORROW