“首切りゲーム”から始まる奇妙な冒険 A24が贈るダーク・ファンタジー『グリーン・ナイト』11月公開

14世紀の叙事詩をもとにした、A24が贈るデヴ・パテル主演のダーク・ファンタジー『The Green Knight(原題)』が、邦題『グリーン・ナイト』として、11月25日より公開されることが決定した。併せて、日本版ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を、「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳したものを原典として描く本作。監督・脚本のデヴィッド・ロウリー(『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』)が、幻想的で奇妙な冒険の旅を通して、自分の内面と向き合ってゆく若者の成長物語へと大胆に脚色した。

アーサー王の甥として、恵まれた環境で怠惰な日々をおくる若者サー・ガウェイン。彼はまだ正式な騎士ではなく人々に語れる英雄譚もない。クリスマスの日。異様な風貌の緑の騎士から“遊び事”と称した恐ろしい首切りゲームを提案される。その日から呪いと厳しい試練が始まった。気が触れた盗賊、彷徨う巨人、言葉を話すキツネ…。生きている者、死んでいる者、そして人間ですらない者たちが次々に現れ、ガウェインの旅路を導いていく。

未熟でどこか頼りない主人公ガウェインが未知の世界へと挑んでいく姿を魅力的に演じるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』や『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』のデヴ・パテル。第88回アカデミー賞にて『リリーのすべて』で助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルが、一人二役の難役を演じている。そのほか、ジョエル・エドガートン、ショーン・ハリス、バリー・コーガンなど個性派俳優たちが脇を固める。

ポスタービジュアルでは、タイトルロールの“緑の騎士”が、デヴ・パテル演じるサー・ガウェインを侵食しているような“光と闇”の二面性を表現。哲学者フリードリヒ・ニーチェが「善悪の彼岸」で記した言葉「怪物と戦う者は、みずからも怪物とならぬように心せよ」が作品の世界観を表している。

場面写真では、アーサー王の宮殿で儀式をするガウェインの姿と、ゲームから1年経ち彼がついに旅立つ様子を捉え、本作のこだわり抜いた世界観や圧倒的な映像美を期待させるカットとなっている。

『グリーン・ナイト』
2022年11月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:デヴィッド・ロウリー 
出演:デヴ・パテル アリシア・ヴィキャンデル ジョエル・エドガートン サリタ・チョウドリー ショーン・ハリス ケイト・ディッキー バリー・コーガン ラルフ・アイネソン
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 アーサー王の甥であるサー・ガウェイン(デヴ・パテル)は、正式な騎士になれぬまま怠惰な日々を送っていた。クリスマスの日。円卓の騎士たちが集う王の宴に、まるで全身が草木に包まれたような風貌をした緑の騎士が現れ、恐ろしい首切りゲームを持ちかける。その挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首を一振りで斬り落とすが、彼は転がる首を自身の手で拾い上げると「1年後に私を捜し出し、ひざまずいて、私からの一撃を受けるのだ」と言い残して去っていく。それは呪いと厳しい試練の始まりだった…。1年後、ガウェインは約束を果たすべく、未知なる世界へと旅立っていく。

© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved