映画『グリース』などに出演した歌手で女優のオリビア・ニュートン=ジョンが死去した。73歳だった。訃報を受け、『グリース』で共演したジョン・トラボルタらが追悼メッセージをそれぞれのインスタグラムに投稿した。
▼オリビア・ニュートン=ジョンのインスタグラム(therealonj)より
8月8日(現地時間)、夫のジョン・イースターリングが、オリビアのインスタグラムを通じて「オリビア・ニュートン=ジョンは今朝、南カリフォルニアにある牧場で、家族や友人に見守られながら安らかに亡くなりました」と発表。オリビアは1992年に乳がんと診断され、回復と再発を繰り返し、約30年にわたって闘病していた。夫のジョンは「オリビアは30年にわたって乳がんと闘い、勝利と希望のシンボルでした」とつづり、オリビアが設立したがん研究を支援する慈善団体、オリビア・ニュートン=ジョン財団に寄付を呼びかけた。
訃報を受けて、1978年の大ヒットミュージカル映画『グリース』で共演したジョン・トラボルタは、「大好きなオリビアへ、あなたのおかげで僕たちの人生はずっといいものになった」とメッセージ。「あなたの影響は信じられないほどだった。あなたを心から愛している。僕たちはいつか出会い、また一緒になるはず。あなたのことを思う。初めて出会った瞬間から、そして永遠に!あなたのダニー、あなたのジョンより」と追悼した。
▼ジョン・トラボルタのインスタグラム(johntravolta)より
▼『グリース』の米国版予告編
女優のニコール・キッドマンとカントリー歌手のキース・アーバンは、夫婦連名でコメントを発表した。「リヴィーは世界に最も素晴らしい光をもたらしてくれました…たくさんの愛と喜び、インスピレーションと優しさも…私たちはこれからもずっと、あなたにどうしようもないほどの愛を捧げます(hopelessly devoted to you)」
▼ニコール・キッドマンのインスタグラム(nicolekidman)、キース・アーバンのインスタグラム(keithurban)より
ミュージカルでも活躍しているヒュー・ジャックマンは、2ショットをシェアし、「自分の人生で最も名誉だと思うことの一つは、オリビアと知り合えたこと。彼女は僕が知るなかで最も才能ある人の一人だっただけでなく…最も思いやりがあって、寛大で、面白い人だった」と投稿。「オリビアが僕の初恋の相手だったということは秘密でもない。僕は毎晩寝る前に彼女(のポスター)にキスをしていた」とつづり、「オリビア、あなたを愛しています」と別れを惜しんだ。
▼ヒュー・ジャックマンのインスタグラム(thehughjackman)より
このほかにも、ミュージシャン仲間のドリー・パートン、マライア・キャリー、ロッド・スチュワート、ABBAらが追悼メッセージをSNSに投稿している。
1948年に英ケンブリッジで生まれ、オーストラリアで育ったオリビアは、歌手として1974年にリリースした「愛の告白」をはじめ、「そよ風の誘惑」、「愛のデュエット」、「フィジカル」などの大ヒット曲を世に送り出し、これまでに4度のグラミー賞を受賞。女優としては『グリース』(1978)や『ザナドゥ』(1980)などミュージカル映画で活躍した。