加賀まりこが54年ぶりに主演し、塚地武雅と親子役で初共演を果たした『梅切らぬバカ』が、11月12日より公開中。このほど、11月14日にシネスイッチ銀座にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの加賀まりこ、塚地武雅、和島香太郎監督が登壇した。
満席の劇場に登壇した加賀は、今の気持ちを聞かれ「本当に嬉しいですね。配給する劇場が増えて、次の日には60館に、次の日には65館、次の日には70館、今現在74館になったそうです」と満面の笑み。「東京、大阪、愛知の3館だけでやるはずだった映画なのに、こんなにも上映してくれる映画館が増えたことが一番嬉しい」としみじと語った。
周りの反響について、加賀は「小学校の時によく喧嘩をしていた友達が映画館に来てくれて、メールをくれました。『映画館であんなに拍手したのも初めてなら、ウルッときたのも初めて。加賀は良かったよ』って(笑)。嬉しかったですね(笑)」と感慨深い表情。
塚地は初日に映画館で本作を観たそうで、「笑っていただけてるし、泣いていただけてるし。SNSの感想でも、自閉症のお子さんがいるお母様が、息子さんと一緒に観に来てくれて、『友達を見つけたみたいだった』と聞いたり。劇場で出会った見知らぬ人同士が、ご飯に行ったりしたという話も聞きました。嬉しい限りです」と、満足げな表情でコメントしていた。
『梅切らぬバカ』
11月12日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督・脚本:和島香太郎
出演:加賀まりこ 塚地武雅 渡辺いっけい 森口瑤子 斎藤汰鷹 林家正蔵 高島礼子
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【ストーリー】 山田珠子(加賀まりこ)は、息子・忠男(塚地武雅)と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣の里村家からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。しかし、初めて離れて暮らすことになった忠男は環境の変化に戸惑い、ホームを抜け出してしまう。そんな中、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが…。
©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト