『害虫』、『抱きしめたいー真実の物語ー』、『さよならくちびる』などで知られる塩田明彦監督の長編最新作で、元さくら学院の新谷ゆづみと日髙麻鈴がダブル主演を務める『麻希のいる世界』が、2022年1月29日より公開される。このほど、本作の特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。
重い持病を抱え、生きることへの希望が持てない高校2年生の由希はある日、破局的で美しい歌声を持つ同級生の麻希と運命的に出会い、バンドを結成する。そこに密かに由希へ思いを寄せる軽音部の祐介も加わり、由希の日常は一変していく…。
特報映像では、由希(新谷ゆづみ)が初めて自らの境遇を麻希(日髙麻鈴)に打ち明けるシーンが映し出される。画面には誰も登場せず、素っ気ないテロップとともに海岸沿いの小屋だけが捉えられるが、最後に海へ駆け出していく二人の姿を描いた演出が、強い印象を残す。
ポスタービジュアルには、海岸で二人が寝そべる写真が収められ、仰向けで寝る麻希の手を取り、強いまなざしで麻希を見つめる由希の心情が反映されたコピー「世界のすべてを敵にまわしても 君さえいればそれでいい」が添えられている。
『麻希のいる世界』
2022年1月29日(土)より、渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:塩田明彦
製作:志摩俊樹 山口貴義
劇中歌:向井秀徳「排水管」「ざーざー雨」
出演:新谷ゆづみ 日髙麻鈴 窪塚愛流 鎌田らい樹 八木優希 大橋律 松浦祐也 青山倫子 井浦新
配給:シマフィルム
【ストーリー】 重い持病を抱え、ただ“生きていること”だけを求められて生きてきた高校2年生の由希(新谷ゆづみ)は、ある日、海岸で麻希(日髙麻鈴)という同年代の少女と運命的に出会う。男がらみの悪い噂に包まれた麻希は周囲に疎まれ、嫌われていたが、世間のすべてを敵に回しても構わないというその勝気なふるまいは由希にとっての生きるよすがとなり、二人はいつしか行動を共にする。ふと口ずさんだ麻希の美しい歌声に、由希はその声で世界を見返すべくバンドの結成を試みる。一方で由希を秘かに慕う軽音部の祐介(窪塚愛流)は、由希を麻希から引き離そうとやっきになるが、結局は彼女たちの音楽作りに荷担する。彼女たちの音楽は果たして世界に響かんとする。しかし由希、麻希、祐介、それぞれの関係、それぞれの想いが交錯し、惹かれて近づくほどに、その関係性は脆く崩れ去る予感を高まらせ…。
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