芥川賞作家・綿矢りさが高校生による禁断の三角関係を描いた小説を、山田杏奈主演、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)、芋生悠共演で映画化する『ひらいて』が、10月22日より公開中。このほど、10月23日に新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの山田杏奈、作間龍斗、芋生悠、首藤凜監督が登壇した。
主演の山田は、自身が演じた高校3年生の愛について「なかなか理解できなかったんですけど、愛のパワーはすごい面白い」と思いながら演技をしていたという。続けて、「羨ましい部分はあります。ゴミ箱を投げたりするのが楽しくて、私は絶対投げられないので(笑)」と笑顔で撮影を振り返った。
作間は、地味な男子高校生を演じるにあたり、首藤監督から「猫背を意識して」と言われたという。「僕はそこから猫背で私生活を過ごしてみようと思ってやってたんですけど、今、見事に猫背になったんですよ。完璧な猫背で、最近、首を痛めました…」と苦笑いで明かしていた。
そんな作間は、愛を演じた山田について「カッコいい」の一言。「渡り廊下から校舎に侵入するシーンとかも、なかなか危ないことをしているなと思って。窓のふちから下りるシーンで、“よくやるなあ…”と。“プロだなあ”って思いましたね。カッコよかったです!」と感心した様子。これに対して山田は「ありがとうございます!」と照れ笑いを浮かべていた。
『ひらいて』
10月22日 全国ロードショー
監督・脚本:首藤凜
原作・綿矢りさ「ひらいて」
出演:山田杏奈 作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.) 芋生悠 山本浩司 河井青葉 木下あかり 板谷由夏 田中美佐子 萩原聖人
配給:ショウゲート
【ストーリー】 高校3年生の愛(山田杏奈)は、成績優秀、明るくて校内では人気者。そんな彼女は、同じクラスの“たとえ”(作間龍斗)に片思いをしている。彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子。だが寡黙さの中にある聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえに、愛はずっと惹かれていた。しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているようなたとえに、愛はなかなか近づけずにいた。自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた。しかし、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまった事で事態は一変する。「たとえに、恋人がいるのではないか…」その疑惑がぬぐいきれず、愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える地味な少女・美雪(芋生悠)。その時、愛は、初めて二人が密かに付き合っていることを知るのだった。学校内でも目立たない美雪が突如たとえの彼女だと知り、熱い恋心が乱反射する。そして自らの気持ちを隠して美雪に近づいていく愛。そこから愛と美雪、たとえの関係は思いもよらぬ方向へ…。
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会