巨匠画家レンブラントをめぐる人々の情熱を捉えたドキュメンタリー『レンブラントは誰の手に』2021年2月公開!

『みんなのアムステルダム国立美術館』で美術館の舞台裏に深く切り込み、アート好きだけではなく多くの映画ファンの心をつかんだオランダのドキュメンタリー作家、ウケ・ホーヘンダイクの最新作『レンブラントは誰の手に』が、2021年2月26日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、バロック絵画を代表し、没後350年以上経った今でも絶大なる人気を誇るオランダの巨匠画家レンブラントをめぐる人々の情熱を捉えたドキュメンタリー。彼の作品を画商は見出し、貴族は愛し、コレクターは買い求め、美術館は競い合う。「光と影の魔術師」の異名を持つ彼が残した作品の美と魅力はもちろん、彼の作品に魅了される人々の情熱とそこに生まれる物語をドラマティックに映し出す。

予告編は、新たなレンブラント作品を発見し、喜びに満ちた表情で当時を振り返る若き画商ヤン・シックスの映像から始まる。絵画に詳しい方ならその名前でピンとくるかも知れない、レンブラントが描いた「ヤン・シックスの肖像」を所有する一族に生まれ、モデルとなった当主から代々その絵を大事にしてきた11代目ヤン・シックスだ。しかし、贋作が多く存在することで知られるレンブラント。本物か贋作か雲行きが怪しくなっていく。また、フランスの富豪ロスチャイルド家が手放した2枚の絵画は政治家を巻き込む国際問題に発展していく…。これまで数々つくられたアートドキュメンタリーとは一線を画すスリリングでドラマティックな映像になっている。

本作は、美術界に生きる人々の愛と欲望を大胆に暴きながら、芸術とビジネスの複雑な関係に着目し、1枚の絵画に億単位の金が動く美術界の矛盾と可笑しさを、皮肉とユーモアたっぷりに描き出す。と同時に、何百という美術品を個人所有者から購入し美術館で共有するコレクターもいれば、代々引き継がれた肖像画を家族の一員のように愛し、自分のためだけに飾り鑑賞する貴族の姿も映す。なぜレンブラントはこれほど人々を惹きつけるのか?絵画はいったい誰のものなのか?レンブラントをめぐる人間喜劇であり、芸術についての根源的な問いを私たちに投げかける。

『レンブラントは誰の手に』
2021年2月26日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督・脚本:ウケ・ホーヘンダイク
出演:ヤン・シックス エリック・ド・ロスチャイルド男爵 ターコ・ディビッツ(アムステルダム国立美術館) エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク教授 バックルー公爵
配給:アンプラグド

【作品概要】 貴族の家系に生まれ、レンブラントが描いた貴重な肖像画のある家で育った、若き画商ヤン・シックス。彼はある日、ロンドンの競売クリスティーズに出されていた「若い紳士の肖像」に目を奪われる。これはレンブラントが描いたものだと本能的に感じた彼はその絵画を安値で落札。本物か偽物か。本物であれば、巨匠レンブラントの知られざる新たな作品が発見されるのは44年ぶりであり、専門家や美術史家らもアートを愛するがゆえにヒートアップ。しかし思いもよらぬ横やりが入ってしまう…。一方で、フランスの富豪ロスチャイルド家が何世代にも渡って所有していたレンブラントの絵画2点「マールテンとオープイェ」が1億6000万ユーロ(約200億円)という高値で売りに出される。滅多に市場には出回らない見事な2枚の絵画を獲得するために動き出したのは、世界で最も入場者数の多いルーヴル美術館とレンブラントの作品を多数収蔵するアムステルダム国立美術館。いつしか、絵の価値など分からない国の要人まで乗り出す事態に…。

©2019DiscoursFilm