『超高速!参勤交代』の本木克英監督と井上真央が再タッグを組んだ映画『大コメ騒動』(読み:だいこめそうどう)が、2021年1月8日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となり、併せて、主題歌が、米米CLUBによる書き下ろし楽曲「愛を米て」(読み:あいをこめて)に決定した。
本作は、約100年前に富山で起こった「米騒動」の史実に基づき、そこで活躍した女性たちにスポットを当て描いた痛快エンタテインメント。
予告編には、おかかたちのパワフルな姿と、その裏側にある苦悩が映し出される。コメの価格高騰に頭を悩ませるおかかたちの映像からスタートし、「女が動いたところで変わらんがやちゃ」とおかかたちをあしらうかのような男性のセリフが、当時の様子を色濃く表す。それでもめげずに米の積み出し阻止に立ち上がるおかかたちの行動は、“女一揆”と新聞に書き立てられ、若き新聞記者の目に映る彼女たちはまさに“強い女性”そのもの。がしかし、怒りを爆発させるいと(井上真央)の叫びで一変。約60キロもある米俵を必死の形相で担ぎ運び、出稼ぎに旅立つ夫を涙をこらえて見送り、米屋に土下座するおかかたち…。「毎日生きていくだけで精一杯」という言葉の通り、家族のために懸命に生きる彼女たちの姿が丁寧に描かれており、どんなに困難な状況でも「負けんまいけ!やらんまいけ!」と自分を奮い立たせざるを得なかった、おかかたちの葛藤が垣間見える。
主題歌は、今年デビュー35周年を迎えた米米CLUBが本作のために書き下ろした「愛を米て」。本楽曲は2021年1月6日にCDリリースされる。
■カールスモーキー石井(米米CLUB/主題歌) コメント
Q:本編を鑑賞した感想。
単純に感動しましたし、こんなに“米”という言葉が出てくる映画、今まであっただろうかというくらい出てきて、この人たちみんな米米CLUBに入れたいなと(笑)。“女性が強い”というのは身に染みて思っていますけど、“あそこまで強いとは!”と映画を観て感じました。
Q:主題歌のオファーがあったとき感じたこと。
米騒動という言葉は知っているけど、『大コメ騒動』って“大(だい)”が入っている。どんだけすごいんだろうって(笑)。最初、コメディみたいな感じで、「そこにも“コメ”が入ってるな」と盛り上がり、面白い映画なのかなと思っていたんですけど、脚本を読むと、それだけじゃないなって。実を言うと、米米CLUBが全員でこーでもない、あーでもないって集まって曲を作ることって意外と少ないんですよ。最初からこの歌はみんなで作りたかったんですよね。
Q:主題歌「愛を米て」に込めた思い。
女性の強さはもう十分、映画で描かれているので、このコロナ禍で世界中が苦しんでいる、その中で歌われる曲って何なんだろうって思ったんです。この映画のためだけじゃなく、この映画から広がっていくような世界が歌にないといけないなって、思うんですよね。みんなを鼓舞するとか元気づけるとかそうゆうんじゃなくて、近寄ってて、肩をポンっと優しくたたいてあげたいな、そうゆう歌であってほしいなって思いました。
Q:映画の公開を楽しみにしている方々へメッセージ。
女性の持っている強さみたいなものをすごく感じる映画だと思いますし、女性にはもちろん観てほしいですけど、男性も観た方がいいです。どこか日本男児って、やたらと胸張って男らしく生きていくみたいな風潮がある。でも中にはそれについていけない男性もいるんですよね。映画を観ると、女性について行った方がいいのかもしれないなって思います(笑)。
■BON(米米CLUB/主題歌) コメント
Q:本編を鑑賞した感想。
ストレートに感動しまして、自分たちの主題歌が最後に流れたとき、グッときちゃいましたね。米騒動は文字面では知っていますけど、本当に日本の歴史の中でそういったことがあって、家族を守る女の人のエネルギーが素直に伝わってきたので、本当に感動しました。まさしく今のコロナ禍の時代、これからどうなるんだろうということにおいてもオーバーラップされて。一人一人がちゃんと真っ直ぐ前を向いていれば何とかなるんじゃないか、と元気をもらえる映画で、すごく良かったです!
Q:主題歌のオファーがあったとき感じたこと。
スタジオに入って、石井がギターを弾いて、「こんなメロディでこんな感じかなぁ」って。「何となくこんなベース弾いてよ」「じゃぁ何となくね」とみんなでセッションしながら作りました。
Q:映画の公開を楽しみにしている方々へメッセージ。
最初から最後まで楽しめる。すごく元気もらえるので、ぜひ、観に来てください!
『大コメ騒動』
2021年1月1日(金)より、富山県にて先行公開
2021年1月8日(金)より、TOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開
監督:本木克英
脚本:谷本佳織
音楽:田中拓人
主題歌:米米CLUB「愛を米て」
出演:井上真央 室井滋 三浦貴大 夏木マリ 立川志の輔 吹越満 鈴木砂羽 舞羽美海 左時枝 柴田理恵 木下ほうか 西村まさ彦 中尾暢樹 冨樫真 工藤遥 吉本実憂 内浦純一 石橋蓮司
配給:ラビットハウス エレファントハウス
【ストーリー】 1918年(大正7年)8月。富山の海岸に住むおかか(女房)たちは、毎日上がるコメの価格に頭を悩ませていた。夫や育ち盛りの子供達にコメを食べさせたくても高くて買えない。困ったおかかたちは、近くの米屋にコメを安く売ってくれと嘆願にいくが失敗。リーダーのおばばが逮捕されてしまう。コメの価格はますます高騰し、ある事故をきっかけに我慢の限界を迎えたおかかたちはついに行動に出る。
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会