松本穂香、中田青渚、金子大地、甲斐翔真ら主要キャラに焦点をあてたイメージビジュアル4種『君が世界のはじまり』

ふくだももこの小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を、ふくだ自身が監督を務め、主演に松本穂香を迎えて映画化する『君が世界のはじまり』が、今夏に公開される。このほど、主要キャラクター6人に焦点をあてたイメージビジュアル4種がお披露目となった。

本作は、ふくだももこのデビュー作ながらすばる文学賞佳作を受賞した小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を、自身が監督を務めて映画化する青春映画。

イメージビジュアルは、主人公・えん(松本穂香)とその幼馴染である琴子(中田青渚)、そして父親に鬱屈とした思いを抱える純(片山友希)と東京からの転校生で、純と関係を持つ伊尾(金子大地)、それぞれのツーショットに加え、サッカー部の主将で、学年で指折りの人気者・岡田(甲斐翔真)や、琴子の初恋相手・ナリヒラ(小室ぺい)にクローズアップ。青い春のその瞬間にしか存在しないヒリヒリするようなエネルギーや、誰もが通過してきた、甘く、ほろ苦い過ぎ去りし日の青春が詰め込まれている。

劇中でも、えんと琴子は一緒に通学し、一緒に授業をさぼり、一緒にたこ焼きを食べる親友同士。ビジュアルには無邪気な表情でふざけあい、教室の片隅でじゃれ合う自然体な二人の姿が収められており、背後に映るピンク色のカーテンが印象的だ。一方で純と伊尾を写したビジュアルは、薄暗く淡いグリーンに包まれる。視線は決して絡むことがなく、背を向けていても同じイヤホンで音楽を共有する二人からは、鬱屈した想いを抱えたままどうすることもできず、刹那的な関係で痛みを忘れようとする心の叫びが聞こえてくるようだ。さらに、青紫の光に照らされ、夜の学校に一人佇む岡田や、町の工場の貯蔵タンクを見つめるナリヒラの後ろ姿が切り取られている。

『君が世界のはじまり』
今夏 テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・原作:ふくだももこ
脚本:向井康介
劇中歌:ブルーハーツ「人にやさしく」
出演:松本穂香 中田青渚 片山友希 金子大地 甲斐翔真 小室ぺい 板橋駿谷 山中崇 正木佐和 森下能幸 江口のりこ 古舘寛治
配給:バンダイナムコアーツ

【ストーリー】 大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。この町の高校2年生のえん(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友の琴子(中田青渚)と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君(小室ぺい)に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通う純(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾(金子大地)と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。偶然ナリヒラ君の秘密を知るえん。急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田(甲斐翔真)。思いの捌け口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町…。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され…。郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。

©2020『君が世界のはじまり』製作委員会