新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を受けた外出自粛要請により、全国映画館の休館など映画業界はじめ打撃を受けているエンタテインメント業界。俳優、フィルムメーカー、モノクロ写真家としてマルチに活動する斎藤工が、先行きの見えない現場に対峙し、“STAY at HOME”をテーマに、日常化するテレワークを舞台にした映画企画『TOKYO TELEWORK FILM』を始動させ、リモート撮影でクランクインしたことが発表された。併せて、本作の短編第1弾が、4月29日よりオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」にて『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』とともに併映されることが決定した。
3月下旬、東京都の外出自粛要請を受け、自宅環境での“娯楽の選択肢”として特別WEBサイト「A TAKUMI SAITOH FILM」を立ち上げ、監督作品や出演関連作、レコメンド作品を随時更中の斎藤工。自身の出演作品も撮影延期となり、在宅自粛の最中にスピード感をもって立ち上げた本企画『TOKYO TELEWORK FILM』は、鬱屈に屈さず、ウイルスショックによって生まれ行く「テレワークカルチャー」を記録し続け、連作を時系列に並べるオムニバス映画だ。俳優、芸人、ミュージシャン、一般ユーザーまでをも次々巻き込み、「テレワークセッション」(フェーズ1)、「テレワーク会話劇」(フェーズ2)を経て、「短編・長編を想定した製作」(フェーズ3)へと発展させた3段階で製作を予定しており、今年中の長編公開を目指している。
4月20日に撮影が終了した「テレワークセッション」(フェーズ1)では、テレビ電話で繋がったキャストが本人として実名で登場。近況実況やゲームなどに興じた短編制作を重ね、ジム・ジャームッシュ監督作『コーヒー&シガレッツ』(2003)テレワーク版のようなドキュメンタリー性ある内容となった。
初回(第1弾)出演者は、斎藤工のほか、斎藤組にゆかりの深い女優・伊藤沙莉、常連の芸人・大水洋介(ラバーガール)、そして初参加となる酒井健太(アルコ&ピース)。近日撮影予定の第2弾以降には、『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』主演の秋山ゆずきほか多彩なゲストが出演する予定だ。編集は『MANRIKI』の監督や『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』のプロデューサー・編集を務めた清水康彦が担当する。
コメディやシリアス、ビターなものまで、オムニバス映画ならではのうねりを持ったトーンに仕上げ、長編映画へと更新と進化する間に、WEBにて随時公開を予定している。第1弾として、4月29日よりプレオープンする、通常興行を目指すオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」にて、休館要請により全国ミニシアターでの上映が中断となった、齊藤工総監督作『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』との併映でプレミア上映される。
■「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」概要
キュレーター(企画者)と劇場をつなぐオンライン興行を目指し、現時点で上映がストップしている映画や今後の上映展開が危ぶまれている作品を中心に、不定期で上映イベントを継続的に開催するオンライン映画館。
オープン日:4月29日(水)
上映作品:『TOKYO TELEWORK FILM』、『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』(2本立て)
上映期間:4月29日(水)〜5月1日(金)1日2回上映(計6回)
価格:1,500円(WEBチケット、当日券のみ)
プレオープン記念特別企画:『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』メンバーによるYouTube LIVE生配信トーク/日時:4月29日(水)21時20分〜21時50分 ※無料配信
詳細:stayhome-minitheater.com(近日正式オープン)
■齊藤工(監督・企画・プロデュース・出演) コメント
「漁師は漁に出られない時は網を縫う」と言う言葉があります。この“予期せぬ事態”に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや愉しみを見付ける事は、その網の目を密にする事、我々人間の進化に繋がると、割と本気で思っています(人命・医療・インフラ最優先ですが)。手探りですが、様々な方々とオンラインで繋がり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、“今(在宅・遠隔)だからこそ出来る事”を発掘、開拓して行きたいと思います。具体的に、悠々と、迅速に。STAY at HOME
『TOKYO TELEWORK FILM』
監督・企画・プロデュース:齊藤工
出演:伊藤沙莉 大水洋介(ラバーガール) 酒井健太(アルコ&ピース) 斎藤工
【作品概要】 2020年4月8日現在、新型コロナウィルス(COVID-19)の猛威を受け、日本政府は非常事態宣言による社会活動自粛を決断。経済活動のみならず、メディアやコンテンツ、大衆性を伴う興行という興行が、事実上閉鎖されたかに見えた。人間は興を失うのか。笑いや憂い、想いを形にし表現する事によって生まれる熱狂や共感は途絶えてしまうのか。否、我々は、いつまでも自由だ。その証明の足掛かりとして、我々は、自宅自粛(Stay Home)に、テレワークにその活路を見出したい。