高橋一生が校庭開放で出会ったお兄さんとは? 齊藤工監督作『blank13』全国拡大公開 初日舞台挨拶

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて“最優秀作品賞”にあたる、ゆうばりファンタランド大賞の受賞を皮切りに、第20回上海国際映画祭アジア新人賞部門では、日本人俳優として初となる最優秀監督賞受賞。高橋一生主演、齊藤工監督による映画『blank13』が、2月24日に全国拡大公開初日を迎えた。既に2月3日よりシネマート新宿にて先行公開しており、全回満席となっている中で満を持しての拡大公開となった。これを記念して同日に109シネマズ二子玉川にて舞台挨拶が行なわれ、主人公・コウジ役の高橋一生、母親役の神野三鈴、また本作を彩る個性的なキャラクターを演じる村上淳、永野、佐藤二朗、リリー・フランキー、そして齊藤工監督が登壇した。

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齊藤監督は「本当に胸がいっぱいです。映画大好き少年がそのまま大人になったような人間なので、夢のようです。やや間違い探しのような、尊い登壇者とこの日を迎えられることができ、しかもこんな(大きな)スクリーンで、本当に嬉しいです」と感慨深け。

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一番印象的だった共演者について聞かれた高橋が「ひとりには絞れないですね。淳さんにしても二朗さんにしても…」と話し始めると、永野が「えー、俺かと思った」とコメント。対して高橋は「じゃあ…、永野さんでいいです」と諦めたように言いつつも、「(永野と)結構長い間ご一緒して、ほぼ即興で素晴らしいなと思いました」とフォローも欠かさなかった。

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オリンピックが盛り上がっている時期ということで、本作で金メダル級だと思った人物を聞かれた齊藤監督は「本当に皆さんではあるんですけど、しいて言えば制作部のイトウさん」と裏方のスタッフを選出。続けて佐藤は「無名の時から知っていて、どんな作品を撮るんだろうと思っていたらすごく面白くて。感謝の意を込めて工ですかね」と齊藤監督の名前を挙げると、齊藤は「ありがとうございます。おんぶに抱っこでしたよ、二朗さんに」と佐藤に感謝の意を表した。

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なぜか全員のサインが入ったバスケットボールを持ち込んだ村上。これついて高橋が「僕が小学生のときに、校庭開放でカッコイイお兄さんがバスケットのシュートを練習されていて。そのお兄さんが『シュートは山なりにするんだよ』と教えてくれた。それから“山なり兄さん”と呼んでいたんですけど、その人があるとき、本の表紙になっていて…。それが村淳さん(村上淳)だった」と村上との不思議な出会いを明かすと会場からは驚きの声が。サインボールが村上の手により、山なりシュートで会場に投げ込まれると、ファンから大きな歓声が上がっていた。

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『blank13』
2月24日全国拡大公開
監督:齊藤工
出演:高橋一生 リリー・フランキー 松岡茉優 斎藤工 神野三鈴 佐藤二朗
配給:クロックワークス

【ストーリー】 ギャンブルに溺れ、借金を残して蒸発し、13年間音信不通だった父が余命3か月で見つかった。母と兄は見舞いを拒否したが、コウジは子供の頃キャッチボールをしてくれた優しい父を思い、入院先を訪ねる。しかし金を工面している父の姿に失望し、家族の溝は埋まらないまま、父はこの世を去った。葬式に参列するのは、数少ない友人たち。彼らが語る父のエピソードによってコウジは家族の誰も知らなかった父の真実を知り、13年間の空白が少しずつ埋まっていく…。

(C)2017「blank13」製作委員会