志田未来「とても素敵な曲」、花江夏樹「歌詞が作品とリンク」ヨルシカ主題歌「花に亡霊」MV『泣きたい私は猫をかぶる』

『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞した新進気鋭のアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」が贈る長編アニメーション映画第2弾で、志田未来と花江夏樹がダブル主演を務める『泣きたい私は猫をかぶる』が、6月5日より公開される。このほど、映画本編のさまざまなシーンを使用した、ヨルシカによる書き下ろし主題歌「花に亡霊」のミュージックビデオがお披露目となり、併せて、志田と花江より楽曲についてのコメントが寄せられた。

本作で、ヨルシカは主題歌「花に亡霊」、挿入歌「夜行」を担当。映画の世界観を音楽で表現しており、笹木美代/ムゲの日之出へのまっすぐな想いをより一層引き立て、物語をより深くより鮮やかに紡いでいく。

「花に亡霊」のミュージックビデオは、これまでヨルシカの映像を数度手掛けてきた「ぽぷりか」がディレクターを務める。映画本編のさまざまなシーンを使用しており、ムゲと日之出の手つなぎシーンや浴衣姿でのキスシーンといった、二人の関係性が気になるシーンに加え、太陽に照らされる大木、「猫社」と書かれた鳥居など、物語の鍵を握る場面の一部も披露されている。

笑ったり驚いたりと豊かな表情を覗かせる元気いっぱいなムゲ。一方で、物憂げに夜空を見上げたり傘で顔を覆ったりと、感情がうかがい知れない日之出。そんな日之出に寄り添う白い猫「太郎」は、実はムゲが変身した姿。ムゲは不思議なお面の力で猫に変身し、大好きな日之出のもとに通う日々を送っていたのだった。ムゲは日之出を元気づけようと“あること”を企てるが、うまくいかなかったばかりか日之出に衝撃的な一言を浴びせられてしまう。たちまちムゲの表情は凍りつき、頬には涙が。傷ついたムゲは浮かない表情を見せ、猫の姿で、ある場所に向かう…。果たしてムゲはどうなってしまうのか、そして二人を待ちうける運命とは!?

■ぽぷりか(ミュージックビデオディレクター) コメント
映画本編とは違ったヨルシカのMVらしい空気感が出るようにという意図のもと編集しており、表現豊かなムゲの表情や仕草と、後ろ姿ばかりであまり表情の読めない日之出君が何を考えているのか、イメージしながら見ていただけると嬉しいです。

■志田未来(笹木美代/ムゲ役) コメント
自分に素直になれない気持ちや抑え込んでしまっている気持ちをゆっくりと解放してくれるようなヨルシカさんの美しい歌声と、儚くも抑揚のあるメロディーがとても素敵な曲だと思いました。私自身、学生時代のあの夏を思い出して甘酸っぱい気持ちになりました。ムゲの真っ直ぐなところや純粋さを意識してお芝居をしていたので、ヨルシカさんの曲がムゲの気持ちとマッチしていて、物語をさらに深く感じさせてくださると思いました。

■花江夏樹(日之出賢人役) コメント
泣き猫の雰囲気にとても合った音と切なくもすっと入ってくる歌声がとても素敵だと思いました。歌詞が作品とリンクしていて思わず涙がこぼれてしまいますね。ムゲが大人になっていく姿と段々力強くなっていく音が重なって惹き込まれてしまいました。「花に亡霊」は、泣き猫にぴったりな楽曲だと思います!

『泣きたい私は猫をかぶる』
6月5日(金) 全国ロードショー
監督:佐藤順一 柴山智隆
脚本:岡田麿里
制作:スタジオコロリド
主題歌:ヨルシカ「花に亡霊」
挿入歌:ヨルシカ「夜行」
声の出演:志田未来 花江夏樹 寿美菜子 小野賢章 千葉進歩 川澄綾子 大原さやか 浪川大輔 小木博明 山寺宏一
配給:東宝映像事業部

【ストーリー】 笹木美代(声:志田未来)は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、「無限大謎人間」とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(声:花江夏樹)へ毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった…。それは、猫の姿になって大好きな日之出に会いにいくこと。実はムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主(声:山寺宏一)から、「かぶると猫へと姿を変えることができる」という不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。“人間”のときには距離を取られてしまうが、“猫”のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、“人間”を捨て“猫”として生きるよう迫られる…。このままずっと、あなたのそばにいたい。でも、“私”に戻ることができなくなる…。自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、二人の世界が変わり始める。

© 2020「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会