1988年には宮沢りえ主演で実写映画化もされた、宗田理によるベストセラー小説「ぼくらの七日間戦争」を原作とし、北村匠海と芳根京子がダブル主演で声を務めるアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』が、12月13日より公開される。このほど、実写版『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った宮沢りえが、“2020年の中山ひとみ”役として本作に出演していることが発表され、併せて、場面写真がお披露目となった。
『たそがれ清兵衛』『父と暮せば』『紙の月』『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本の各映画賞において主演女優賞を総なめにしてきた宮沢りえ。本作では、その華々しいキャリアをスタートさせた女優デビュー&初主演作品『ぼくらの七日間戦争』で演じた中山ひとみの約30年後のキャラクターを演じる。中山ひとみは、実写映画版で仲間たちを鼓舞し、大人たちに反抗した学級委員というキャラクターで、戦車とともに『七日間戦争』のアイコンとなった。勇ましく戦車の砲台に乗る姿はファンの心に深く強く刻まれている。2020年のひとみはどんな姿をしているのか?新しい『7日間戦争』に向き合う少年少女たちとの交流はあるのか?
■宮沢りえ コメント
ささやかな出演ですが、中山ひとみ役として参加させていただきました。私のデビュー映画『ぼくらの七日間戦争』が当時観てくださった方の記憶に刻まれたように、時代を超えて新たに息吹を与えられたアニメーション『ぼくらの7日間戦争』も皆さんの心を揺さぶる事が出来ます様に。是非映画館の大画面でお楽しみ下さい。
■村野佑太(監督) コメント
原作でも映画でも、大人達はインチキなだけではない存在でした。そこには必ず子どもの味方に立ってくれる、大人側の良心を映し出した素敵な女性の姿がありました。かつての映画で中山ひとみを演じられた宮沢りえさんが、まさにそういった役柄で『7日間戦争』に戻って来てはくれないだろうか…それは脚本段階からの一番の関心ごとでした。快諾してくださった宮沢さんは、実写とアニメの垣根を越えて、時代を越えて、中山ひとみとしてスクリーンに戻ってきます。時代が変わり子ども達を囲む環境に変化が訪れたとしても、きっと変わらぬ何かがあるはず…。決して色褪せない永遠の少女像である中山ひとみは、それを誰よりも説得力のある言葉で伝えてくれます。そしてそれこそが、『7日間戦争』から『七日間戦争』へ贈る最大限の敬意になると考えています。
『ぼくらの7日間戦争』
12月13日(金)全国公開
監督:村野佑太
原作:宗田理「ぼくらの七日間戦争」
脚本:大河内一楼
キャラクター原案:けーしん
キャラクターデザイン:清水洋
声の出演:北村匠海 芳根京子 宮沢りえ 潘めぐみ 鈴木達央 大塚剛央 道井悠 小市眞琴 櫻井孝宏
配給:ギャガ KADOKAWA
【ストーリー】 いつも一人で本ばかり読んでいる、鈴原守(声:北村匠海)。片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾(声:芳根京子)。しかし綾は、一週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう…っ!」。綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、少年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。不法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた。二日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!
©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会