「映画の最後の小さな光になれるような、そんな曲」上白石萌音&野田洋次郎による主題歌「一縷」MV!綾野剛『楽園』

『悪人』、『怒り』など多数の著書が映像化されるベストセラー作家・吉田修一による傑作短編集「犯罪小説集」を、主演に綾野剛、共演に杉咲花、佐藤浩市を迎えて『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が映画化した『楽園』が10月18日より公開される。このほど、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュース、上白石萌音が歌唱を担当する本作の主題歌「一縷」のミュージックビデオがお披露目となった。

ミュージックビデオは、映画『64-ロクヨン-』など大ヒット作を世に送り出し、本作『楽園』の監督を務めた瀬々敬久が監修、同じく本作の助監督・海野敦がディレクターを務めるなど、映画製作チームによって制作された。

撮影が行われたのは、今年7月。野田洋次郎が実際に本作を見てから楽曲「一縷」を書き下ろしたことを聞いた瀬々が、「上白石萌音を、映画の原風景の中に立たせたい」と願い、映画の中でも最も象徴的なシーンとして描かれるY字路など、長野県に実在する映画のロケ地を中心に撮影を敢行。またミュージックビデオは、映画の本編映像と新たに撮影したシーンで構成されており、実際の映画のロケ地で上白石が見つめる先に、綾野剛と杉咲花の本編シーンを使用するなど、随所に映画とのコラボレーションがちりばめられ、映画には出演していない上白石と、映画『楽園』の登場人物達がお互いを見守っているような内容に仕上がっている。

■上白石萌音(主題歌) コメント
瀬々監督をはじめ映画『楽園』を製作されたチームの皆さんが集まって、このミュージックビデオを作ってくださいました。映画の中でとても印象的だった場所を訪れることが出来て、とてもメモリアルで、光栄で、一生私の中に残る経験でもありました。ミュージックビデオを撮影しながら何度も「一縷」を聴きましたが、初めて聴いた時の心が震える感じや、初めて声に出して歌った時の感動が変わらないんですよね。(野田)洋次郎さんが「この映画の最後の小さな光になれるような、そんな曲に出来たらいいね」そう願って書かれた言葉が持つ力や、音を聴いて琴線に触れる感じを、ずっと感じることが出来ました。辛いことや理不尽なことがあっても、そよ風みたいに心を浄化してくれる曲だと思うので、ぜひ繰り返し聞いてそのメッセージを受け取ってください。そして大切に撮影しましたので、楽しんで観ていただけたら嬉しいです。

■瀬々敬久監督 コメント
出だしの言葉の強さ、それを発する声、透明さの中にある決心のようなもの。初めて聞いた時、まずそこにグッと来ました。野田洋次郎さんと上白石萌音さんによるこの曲は映画に「希望」を与えてくれたように思います。でも、それはのっぴきならない場所から始まったのではないでしょうか。歌詞の中にある「荒野」、『楽園』というタイトルを考えた時、奇しくも浮かんだ言葉です。「荒野」と「楽園」は表裏一体。「楽園」は自分たちで作るしかない。優しいようでいて、切り拓こうとする魂、まさにそういう曲です。ありがとうございました。

なお本楽曲は、10月14日に配信シングルとしてリリースされる。

『楽園』
10月18日(金)全国公開
監督・脚本:瀬々敬久
原作:吉田修一「犯罪小説集」
主題歌:上白石萌音「一縷」 作詞・作曲・プロデュース:野田洋次郎
出演:綾野剛 杉咲花 村上虹郎 片岡礼子 黒沢あすか 石橋静河 根岸季衣 柄本明 佐藤浩市
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 あるY字路で起こった少女失踪事件。未解決のまま、家族や周辺住民に深い影を落とし、直前まで一緒にいた少女の親友・紡(杉咲花)は罪悪感を抱えたまま成長する。12年後、またそこで少女が姿を消し、町営住宅で暮らす青年・中村豪士(綾野剛)が容疑者として疑われた。互いの不遇に共感しあっていた豪士を犯人とは信じ難い紡だったが、住民の疑念が一気に暴発し、追い詰められた豪士は街へと逃れ、思いもよらぬ自体に発展する。その惨事を目撃していた田中善次郎(佐藤浩市)は、Y字路に続く集落で、亡き妻を想いながら、愛犬・レオと暮らしていた。しかし、養蜂での村おこしの計画がこじれ、村人から拒絶され孤立を深めていく。次第に正気は失われ、想像もつかなかった事件が巻き起こる。Y字路から起こった二つの事件、そして3人の運命の結末は…?

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