「大人計画」主宰である松尾スズキが監督・脚本・主演を務める映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』(読み:いちまるはち)が10月25日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。
昨年大人計画30周年という節目を経た松尾スズキが、長編監督映画4作目にして初めて監督・脚本・主演全てに挑んだ本作。名脚本家・海馬五郎は、ある日、元女優の妻・綾子の浮気をFacebookの投稿によって知る。コンテンポラリーダンサーの“ドクタースネーク”という男への恋心を綴ったその投稿を見て、あまりのショックに離婚を考える海馬であったが、財産分与で資産の半分を慰謝料で支払わなければならないことを知り大激怒。海馬は、“不貞”の妻に慰謝料で支払わなければならない1000万円を、自分の“不貞”で使い切ることで復讐を決意。妻のFacebookの浮気投稿についた、108もの“いいね!”の数を目標に女を買いまくる。
ポスタービジュアルには、愛する妻の浮気投稿を見てあまりのショックに顔を歪め座り込む海馬五郎(松尾スズキ)の姿が。海馬の周りを、年下のコンテンポラリーダンサーに心を奪われ腕に名入りタトゥーまで刻んでしまった妻・綾子(中山美穂)、財産分与について入れ知恵をする海馬の友人・糸井(岩井秀人)、海馬の訳ありの旧友・砂山(秋山菜津子)、復讐計画に手を貸すド派手なホスト・聖矢(大東駿介)、120分15万円の高級娼婦・あずさ(土居志央梨)、海馬の無茶苦茶な行動に呆れる妹・マリ(坂井真紀)、口が悪すぎる海馬の元嫁・エイドリアン(LiLiCo)、全く馴染めない息子・道夫(栗原類)、綾子の浮気写真をリークする女優・美月(堀田真由)、計画実行中の海馬にコラムの締切を迫るマネージャー・堀切(宍戸美和公)という、個性豊かなキャラクターたちが囲い、大波乱な物語を予感させる。妻のSNS投稿についた「いいね!」の数は108。しかも離婚した場合は財産分与として1000万を妻に支払うことを知った海馬は大激怒。「『いいね!』が憎い…。」というコピーから、その怒りの大きさがうかがえる。
場面写真は、スマホ画面を見せられ問い詰められている妻・綾子や、なぜか骨壺を持って疾走する海馬など、どうしてこんなことに?と思わず突っ込んでしまいたくなるシーンを捉えている。
『108~海馬五郎の復讐と冒険~』
10月25日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・出演:松尾スズキ
主題歌:星野源「夜のボート」(Speedstar Records)
出演:中山美穂 大東駿介 土居志央梨 栗原類 LiLiCo 福本清三 乾直樹 宍戸美和公 堀田真由 村杉蝉之介 オクイシュージ 岩井秀人 酒井若菜 坂井真紀 秋山菜津子
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 ある日、脚本家・海馬五郎(松尾スズキ)は、愛する妻・綾子(中山美穂)がSNSに若いコンテンポラリーダンサーへの恋心を綴っているのを知ってしまう。しかもその投稿についた“いいね!”はなんと108。あまりのショックに離婚を考えるが、いま離婚した場合は財産分与で資産2000万円のうち半分の1000万円を綾子に支払わなければならないことを知り大激怒。納得がいかない海馬は、意地でも資産を使い果たすことを決意。ついには投稿についた“いいね!”の数だけ女を抱いて復讐するというとんでもない計画を思いつく。タイムリミットはたった1か月。人智の及ぶあらゆる手を使って財産を減らしていくが、108人への道のりは果てしなく長い。追い込まれた海馬は、やがて想像をはるかに超える“ある方法”で目標をクリアしようとするのだが…。
(C)2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会