『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランドが脚本・監督、『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイが主演を務め、保守的な時代に愛と自由に生き抜いたアイコン的女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの半生を描く映画『コレット』が、5月17日より公開されることが決定した。
フランス文学界で最も知られ、時代を作り上げたアーティストとしても今なお人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。自著作品を舞台化する際には、当時無名のオードリー・ヘプバーンを主役に大抜擢し、オードリーを一躍スターにした立役者として、またファッションデザイナーのココ・シャネルやジャン・コクトーら多くの芸術家に愛された唯一無二の存在として知られる。さらに、男性優位の時代でも慣習やジェンダーにとらわれることなく力強く生きた彼女は、昨今の#MeToo運動をはじめ、女性の自立や自由が叫ばれる現代において先駆け的存在ともいえる。
片田舎に生まれ育った自由奔放な少女コレットが、いかにしてフランス屈指のベストセラー作家と呼ばれるようになったのか。本作では、彼女が“本当の自分”を見つけるまでの波乱と情熱に満ちた半生を描く。
魅力溢れるコレットを体当たりで演じたのは、イギリスが誇る人気女優キーラ・ナイトレイ。知性と行動力を持ち合わせるエネルギッシュなコレットを19歳から34歳まで一人で演じる。監督を務めたのは、『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド。かねてよりコレットに想像力を掻き立てられてきたウェストモアランド監督は、公私ともにパートナーだった故リチャード・グラッツァーと16年以上にわたって脚本を推敲したほど、思い入れの強い意欲作となっている。
『コレット』
5月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド
出演:キーラ・ナイトレイ ドミニク・ウェスト フィオナ・ショウ デニース・ゴフ エレノア・トムリンソン
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
【ストーリー】 フランスの田舎町で生まれ育ったコレット(キーラ・ナイトレイ)。14歳年上の人気作家ウィリー(ドミニク・ウェスト)と結婚し、それまでとは別世界のパリへと移り住む。”ベル・エポック”真っ只中の活気にあふれていた1890年代のパリ。コレットは夫とともに芸術家たちの集うサロンで、享楽の世界に浸っていた。そんななか、コレットの才能にいち早く気が付いたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に小説を書かせることに。その後、コレットが執筆した「クロディーヌ」シリーズは、社会現象を巻き起こすほどの一大ブームとなる。いつしか、世間もうらやむようなセレブ夫婦として注目されるコレットとウィリー。しかし、コレットは自分が作者であることを世間に認められない葛藤と夫の度重なる浮気と抑圧に苦しめられることとなる。激動の時代に流されることなく、心の声に従って愛と自由を手にしたひとりの女性。ありのままの自分でいるため、あらゆる困難と闘いながらも、最後まで自分自身に正直であり続けようとする意志は揺らぐことはなかった。自らの力で切り開いた道の先にコレットが見つけた“希望”とは―。
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