坂泰斗、食の思い出は「おじいちゃんと行ったラーメン屋。だから今でもラーメンが好き」映画『詩季織々』ジャパンプレミア先行上映舞台挨拶レポート

『君の名は。』や『秒速5センチメートル』の新海誠監督作品などで知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)制作の最新作『詩季織々』(しきおりおり)が、8月4日に公開される。これに先立ち、7月17日に東京・シネ・リーブル池袋にてジャパンプレミア先行上映舞台挨拶が行われ、声優キャストの坂泰斗、白石晴香、大塚剛央、リ・ハオリン監督、竹内良貴監督が登壇した。

本作は、中国の3都市を舞台に、失いたくない大切な思い出を胸に、大人になった若者たちの、過去と今を紡いだ珠玉の青春アンソロジー。アニメ初挑戦の実写映画監督イシャオシン(「陽だまりの朝食」)、CGチーフとして新海作品を支え続けてきた竹内良貴(「小さなファッションショー」がオリジナル作品初監督)、そして、『秒速5センチメートル』を観て新海監督に憧れ、CWFに長年ラブコールを送り続けたリ・ハオリン(「上海恋」)という、日中の才能ある若手監督3人が集まり、切なくも心温まる3つの短編を描く。

台本を読んだ時の感想を聞かれたキャスト陣。「陽だまりの朝食」の主人公の青年時代を演じた坂は「演じられることになって、嬉しい気持ちもあったのですが、果たして僕に演じきれるのか」という不安もあったという。演じてみた結果「僕の演じたキャラと僕自身が結構似ている部分が多くて」自然体での演技ができたことを明かした。

姉妹2人の絆を描いた「小さなファッションショー」の妹役の白石は「アフレコの時に観る映像に、監督が声を吹き込んでいて、そういった経験がなかったので、分かりやすくて演じやすくて、愛がこもっていた」とコメント。これに対して竹内監督は、「恥ずかしかったです」と苦笑いしていた。

淡い初恋を繊細に描いた「上海恋」で主人公を演じる大塚は「メインのキャラクターを初めてやらせていただいたので、緊張と責任感を感じて…。生きているキャラに命を吹き込まなければいけないことにも、緊張感を感じながら」アフレコに挑んだという。

映画のテーマにちなみ、食についての思い出を聞かれると、坂は「おじいちゃんに連れて行ってもらった、こじんまりとしたラーメン屋。その時の思い出と味は今でも覚えていて、だからこそ今でもラーメンが好き」と、当時の思い出を語った。

最後に坂は「観終わった後に、思い出のある食べ物を食べたくなったり、思い出のある服を着たくなったり、大切な人に会いたくなったりする、素敵な作品になっていると思います。皆さんの大切な思い出を思い出していただける手助けになれば幸い」と挨拶して、イベントは幕を閉じた。

【フォトギャラリーはコチラ】

『詩季織々』
8月4日(土)、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか公開
監督:リ・ハオリン イシャオシン 竹内良貴
主題歌:ビッケブランカ「WALK」(avex trax)
キャスト:「陽だまりの朝食」坂泰斗 伊瀬茉莉也 定岡小百合
「小さなファッションショー」寿美菜子 白石晴香 安元洋貴
「上海恋」大塚剛央 長谷川育美 中務貴幸
配給:東京テアトル

©「詩季織々」フィルムパートナーズ