映画『ハクソー・リッジ』沖縄県浦添市主催 “平和を願う”先行上映会

本年度アカデミー賞®2部門受賞&6部門ノミネートされ、各賞34部門受賞、102部門ノミネートされた『ハクソー・リッジ』 が、6月24日(土)より、TOHO シネマズ スカラ座ほか全国公開。この度、6月23日の沖縄「慰霊の日」を前に、本作で日米両軍が激戦をくり広げた前田高地のある浦添市が平和への願いを込め、市主催の先行上映会を開催した。

『ハクソー・リッジ』浦添市主催先行上映会イベントスチール①

本編上映前には、浦添市長の松本さん、平和ガイド友の会・安次富さん、戦争体験者であり、前田ゆりかし会長・石川さん、浦添商業高校観光国際科の仲里さんと翁長さんが登壇し、平和への想いを語った。松本市長は「沖縄戦の実話に基づいた話であり、私たち浦添市の前田高地を舞台にした映画という事を聞き、何かやらなきゃいけないと強く感じました。また映画のタイミングが、沖縄県民にとって忘れてはならない慰霊の日(6月23日)の月に上映されることに、強く縁を感じました」と今回の試写会に向けての熱意を伝えていた。さらに「戦争をテーマにした映画はいっぱいあるが、この映画は単に浦添が舞台だったわけでなくて、ただ一生懸命戦って勝った、負けたという映画でもなく、主人公の物語を通して、命とか家族とか平和とか国を掛けて戦う、戦争の意味をいろんな角度から考えていきたい。そして沢山の方に浦添の現地を歩いて頂きたいと思っております」と平和への想いを吐露した。現地のツアーガイドをしている安次富さんは、「私は、1945年の10月生まれなので、直接戦争は体験しておりませんが、平和への想いを次の世代にも伝えたく、ツアーガイドを始めました」と語り、戦争当時13歳だった石川さんは、「72年前に前田に米軍が入ってきて、森を火炎放射機で焼かれました。そして、私の祖父は銃剣で殺されました。2度とこの様な血生臭い戦いを行ってはいけないと今でも強く想っております」と当時の悲惨な様子を語り、各々の平和への気持ちを語っていた。また、現役高校生で、浦添市の観光活性化について勉強されている仲里さんと翁長さんは、自分たちでツアーを考え、修学旅行のコースを考えている県外の人達に向け、プレゼンを行うなど、平和への想いが着実に次の世代に引き継がれている事をアピールした。

映画『ハクソー・リッジ』は、6月24日(土)より全国公開。

『ハクソー・リッジ』浦添市主催先行上映会イベントスチール②

■イベント概要■
映画『ハクソー・リッジ』浦添市主催先行上映会
日時:6月19日(月) 場所:シネマQ(沖縄・那覇市)
登壇者:松本哲治(浦添市長)、安次富雄(平和ガイド友の会)、石川仁助(戦争体験者)
仲里はるひ&翁長京香(浦添商業高等学校国際観光科)

『ハクソー・リッジ』
2017年6月24日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド サム・ワーシントン ルーク・ブレイシー テリーサ・パーマー ヒューゴ・ウィーヴィング レイチェル・グリフィス ヴィンス・ヴォーン
配給:キノフィルムズ

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