第89回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。昨年の“白すぎるオスカー”と打って変わって今年は『ムーンライト』をはじめ「Hidden Figures ヒドゥン・フィギュアズ」(原題)など、有色人種を題材にした作品が目立っている。が、やはり強かったのは、前哨戦からリードしていた『ラ・ラ・ランド』。順当に最多14ノミネートを果たした。次いで、やはり映画賞レースを席巻した『ムーンライト』と、『ブレードランナー』の続編でメガホンをとるドゥ二・ヴィルヌーヴ監督のSF作品『メッセージ』が8部門にノミネートしている。そのほか、メル・ギブソン監督作「Hacksaw Ridge ハクソー・リッジ」(原題)や、迷子になって家族と生き別れた男性が、Google Earthを使って家族を捜した実話に基づく『LION/ライオン ~25年目のただいま~』も主要部門を含む6部門にノミネートされている。以下、主要部門のノミネーションを主な前哨戦結果と共に紹介。おのずと結果が見えてくる!?かもしれないが、サプライズも期待したい。アカデミー賞発表は現地時間2月26日(日本時間27日)に発表される、
主要部門のノミネーションは以下の通り。
G=ゴールデン・グローブ受賞
放=放送映画批評家協会賞受賞
全=全米映画批評家協会賞受賞
N=NY批評家協会賞受賞
L=LA批評家協会賞受賞
P=アメリカ製作者組合賞(PGA)
S=アメリカ映画俳優組合賞(SAG)
D=アメリカ監督組合賞(DGA)
W=アメリカ脚本家組合(WGA)
▼作品賞
『メッセージ』
「Fences フェンシズ』(原題)
「Hacksaw Ridge ハクソー・リッジ」(原題)
『最後の追跡』
「Hidden Figures ヒドゥン・フィギュアズ」(原題)
『ラ・ラ・ランド』G N P
『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
『ムーンライト』G 放 全 L
▼監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』
メル・ギブソン「Hacksaw Ridge ハクソー・リッジ」(原題)
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』G 放 D
ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
バリー・ジェンキンス『ムーンライト』全 N L
▼主演男優賞
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』G 放 全 N
アンドリュー・ガーフィールド「Hacksaw Ridge ハクソー・リッジ」(原題)
ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』G
ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』
デンゼル・ワシントン「Fences フェンシズ」(原題)S
▼主演女優賞
イザベル・ユペール「Elle エル」(原題)G 全 N L
ルース・ネッガ『ラビング 愛という名前のふたり』
ナタリー・ポートマン『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』放
エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』G S
メリル・ストリープ『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
▼助演男優賞
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』放 全 N L S
ジェフ・ブリッジス『最後の追跡』
ルーカス・ヘッジズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
デブ・パテル『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
マイケル・シャノン「Nocturnal Animals ノクターナル・アニマルズ」(原題)
▼助演女優賞
ヴィオラ・デイビス「Fences フェンシズ」(原題)G 放 S
ナオミ・ハリス『ムーンライト』
ニコール・キッドマン『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
オクタヴィア・スペンサー「Hidden Figures ヒドゥン・フィギュアズ」(原題)
ミシェル・ウィリアムズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』全 N
▼脚本賞
テイラー・シェリダン『最後の追跡」
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』G 放
ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリプ『ロブスター』L
ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』放 全 N
マイク・ミルズ『20センチュリー・ウーマン』
▼脚色賞
エリック・ハイセラー『メッセージ』放 W
オーガスト・ウィルソン「Fences フェンシズ」(原題)
セオドア・メルフィ、アリソン・シュローダー「Hidden Figures ヒドゥン・フィギュアズ」(原題)
ルーク・デイビス『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
バリー・ジェンキンス、タレル・アルビン・マクレイニー『ムーンライト』W
▼長編アニメーション賞
「Kubo and the Two Strings クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス」(原題)
『モアナと伝説の海』
「My Life as a Zucchini マイ・ライフ・アズ・ズッキーニ」(原題)
『レッドタートル ある島の物語』
『ズートピア』G 放 P
▼外国語映画賞
マーチン・ピータ・サンフリト監督『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク)
ハンネス・ホルム監督『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)
アスガー・ファルハディ監督『セールスマン』(イラン)
ベントレー・ディーン&マーティン・バトラー監督「Tanna」(原題)(オーストラリア)
マーレン・アーデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』(ドイツ)全 N