クリント・イーストウッド「日本の皆さんが大好きです!」映画『運び屋』ワールドプレミア レポート

『許されざる者』(1992)、『ミリオンダラーベイビー』(2004)で2度のアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞、大ヒット作『アメリカン・スナイパー』(2014)を手掛けた巨匠、クリント・イーストウッド監督・主演最新作『運び屋』が、2019年3月8日より公開される。このほど、12月14日の全米公開に先立ち、現地時間12月10日にロサンゼルス・リージェンシーヴィレッジシアターにて本作のワールドプレミアが開催され、クリント・イーストウッド、ダイアン・ウィースト、マイケル・ペーニャ、アンディ・ガルシアに加え、タイッサ・ファーミガ、アリソン・イーストウッドらが登場した。

本プレミアには、監督・主演を務めたクリント・イーストウッドはもちろん、ダイアン・ウィースト、マイケル・ペーニャ、アンディ・ガルシアといったアカデミー賞の常連俳優も登壇。さらに実際の親子であるアリソン・イーストウッドが主人公の娘役として、新進のタイッサ・ファーミガらも登壇した。さらに本作の公開をお祝いしにイーストウッド監督の息子で俳優のスコット・イーストウッドら家族もかけつけた。本プレミアにはたくさんのファンやマスコミが集まり、映画館を2館使用する注目度の高いイベントとなった。

人々の注目が集まる中、クリント・イーストウッドが登場。日本へのメッセージを求められると「全てを語ると時間がかかります。ですが、とても面白い作品です。もし間違った仕事を引き受けると大変なことになるという内容の物語で、たくさんの出来事が不利に働いていきます。そして日本の皆さんが大好きです!」と呼び掛けた。さらに今後、監督と俳優を両方務める予定を問われると「物語やその時の気分次第です。誰かにしてもらった方がいい時もあるし、自分でした方がいい時もあります」と答えた。最後に、2度目の共演となったブラッドリー・クーパーについて「彼は素晴らしいです。彼は素晴らしく、とても良い演技をしますし、信頼できる人です」と絶賛した。

また、妻役を演じたダイアン・ウィーストはイーストウッドとの共演について「天国です。とても素晴らしかったですし、この人生のタイミングで共演できたことがとても幸運に思いました。まさか実現するとは思いませんでした」と喜びを語る。新進女優のタイッサ・ファーミガは共演について少し不安があったというが「彼が現場で指揮をとるとき、とても静かで、統制されている感覚がありました。私はもっと恐怖のようなものを感じるかと思いました。彼が信頼を持ち、俳優たちに演技のスペースを与えながら指揮を取っていたことが好きでした」と徐々に信頼に変わっていったとコメントした。さらに、イーストウッドの実の娘で本作でも娘役を演じたアリソン・イーストウッドは、彼の監督としての変化について「彼も私もお互いに変わりました。最後に仕事をしてから20年以上も経ちます。家族としてはとても親しいですが、時間が経ち仕事で再び一緒になるということはまた違います。彼が現役の間に一緒に仕事ができてとても嬉しいです」と語った。

■『運び屋』ワールドプレミア概要
実施日:現地時間12月10日
場所:リージェンシーヴィレッジシアター
登壇者:クリント・イーストウッド、ダイアン・ウィースト、マイケル・ペーニャ、アンディ・ガルシア、タイッサ・ファーミガ、アリソン・イーストウッド 他

『運び屋』
2019年3月8日(金) 全国ロードショー
監督・出演:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演:ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン アンディ・ガルシア マイケル・ペーニャ ダイアン・ウィ―スト アリソン・イーストウッド タイッサ・ファーミガ
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。

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