が〜まるちょば、草野仁、加藤登紀子ら著名人より絶賛コメント!ジョージア映画界の最長老監督作『葡萄畑に帰ろう』

ジョージア映画史に残る傑作『青い山 本当らしくない本当の話』の最長老エルダル・シェンゲラヤ監督が21年ぶりに贈る人生賛歌『葡萄畑に帰ろう』が、12月15日より公開される。このほど、が〜まるちょば、草野仁、加藤登紀子ら各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

監督は『青い山 本当らしくない本当の話』の名匠エルダル・シェンゲラヤ、85歳。『放浪の画家 ピロスマニ』のギオルギ・シェンゲラヤ監督を弟に持ち、ジョージア映画界の最長老として多くの人々に尊敬されている。ジョージア国会副議長を務めたこともある監督は、2006年に一切の政治活動を辞し、21年ぶりに本作を完成させた。実際に政界に身を置いていた経験があればこそ描くことができた権力社会への痛烈な風刺を、大らかなユーモアで包み、ジョージアの魂=葡萄畑が広がる故郷への愛を謳いあげる。本作は、2018年ロシア・アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した。

著名人 絶賛コメント

■草野仁(TVキャスター)
8000年も前、世界で初めてワインを造った程温暖な国ジョージア。人間関係で傷ついたらブドウ畑で癒す他はない。ジョージアを見てきた私にも首肯(ルビ:うなず)ける話だ。

■吉行和子(女優)
政治の世界に長い事身を置いていた監督自身の反逆が、その勢いを持ったままユーモアたっぷり、まるで悪戯っ子が遊んでいるような楽しさに胸がすく思いをしました。

■前川喜平(現代教育行政研究会代表/元文部科学事務次官)
難民を追い出す政府。あり得ない安値での不動産売買。不都合な事実を記した文書の隠滅。権力者におもねり出世する役人。どこの国のお話でしょう。

■HIRO-PON(が〜まるちょば)
原題は『The Chair』だそうだけれど『葡萄畑に帰ろう』って邦題がいいねぇ。「いつの時代も同じ」なのは地位や権力への欲望だけじゃないもんな。

■ケッチ!(が〜まるちょば)
ジャック・タチ + モンティパイソン + 007 + NHKみいつけた! x ワイン。笑

■加藤登紀子(歌手)
3000年もの歴史を持つジョージアのユーモアたっぷりなコクを味わいましょう。現代の辛口の現実を見事に炙り出した、監督の腕前に脱帽です。

■岩下尚史(作家)
帰りなんいざ!俗世を捨てた男が採るのは、東籬の菊ならぬ東ジョージアの葡萄酒。故郷を捨て、墓仕舞いまで採る私たちには、チョッと辛口かもね。

■安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
穏やかに芽吹く緑に、胸をなでおろすのもつかの間。過去はふいに頭をもたげ、権力腐敗は止む気配さえない。大らかな大地がむしろ皮肉をもって、人間たちの“拙さ”を浮かび上がらせる。

■玉村豊男(エッセイスト/画家/ワイナリーオーナー)
政治家でなくても、なんらかの権力をもつ椅子に座る機会は誰にでもあるだろう。その椅子に座ると、自分の思い通りになることに快感を覚えるようになり、いつしかそれを手放すことができなくなる…私も早く残った仕事を整理して、自分の葡萄畑に帰ることにしよう。

■三澤彩奈(ワイン醸造家)
心穏やかな日々の象徴として描かれるブドウ畑。その前ではみな公平で、足元の小さな幸せを大切にして生きる人には敵わない。故郷の母の笑顔がいつまでも心に残りました。

『葡萄畑に帰ろう』
12月15日(土)より岩波ホール他全国順次ロードショー
監督:エルダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・タヴァゼ ニネリ・チャンクヴェタゼ ナタリア・ジュゲリ ズカ・ダルジャニア
配給:クレストインターナショナル、ムヴィオラ

【ストーリー】 故郷に残した母のことはすっかり忘れ、政府の要職で大臣の椅子に座り、居心地を満喫しているギオルギ(ニカ・タヴァゼ)。妻を早くに亡くし、娘とは少し折り合いは悪いものの、新しい恋まで手に入れた。それなのに、突然、大臣をクビに。ギオルギは災難に見舞われるのだが…。