スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの2大スターが共演した脱獄映画の金字塔『パピヨン』が、新たなスタッフ・キャストで完全リメイクされ、前作1974年の日本公開から記念すべき45周年となる2019年6月に公開されることが決定した。
本作は、無実の罪を着せられ、周囲を海に囲まれたフランス領ギアナの刑務所に移送された終身刑囚パピヨンの命をかけた脱獄劇で、作家アンリ・シャリエールの壮絶な実体験が基になっている。前作は『猿の惑星』などの名匠フランクリン・J・シャフナー監督と、ハリウッドの異端児と呼ばれた脚本家ダルトン・トランボのタッグにより、1973年に映画化された。絶望の淵に追いやられても自由を求めることを諦めないパピヨンを演じるスティーブ・マックイーンの鬼気迫る熱演と、ダスティン・ホフマン演じる偽札作りの天才・ドガとの深く結ばれる熱い友情は、多くの人々の共感と感動を呼び大ヒットを記録した。ジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲「パピヨンのテーマ」は、アカデミー賞作曲賞にもノミネートされた。
今回のリメイクで主人公パピヨンを演じるのは、『パシフィック・リム』で主演を務め、『キングアーサー』でも肉体アクションを披露した人気スター、チャーリー・ハナム。ドガ役には人気ドラマシリーズ「ミスター・ロボット」でエミー賞を受賞し、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック。スタッフも『プリズナーズ』の脚本家、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や『スター・ウォーズ』シリーズといったエンターテイメント作を生み出したプロデューサー陣など超一流どころが集結した。
メガホンを取ったのは、マイケル・ノアー監督。本作では、ハリウッドの赤狩りに反対した脚本家トランボにリスペクトが捧げられ、1973年版の『パピヨン』に寄り添いつつ、独自のエピソードも追加されている。ハリウッドが切望した才能が、伝説的傑作に正面から挑み、プレミア上映されたトロント映画祭では主演2人の熱演とともに大喝采を浴びた。
『パピヨン』
2019年6月 全国ロードショー
監督:マイケル・ノアー
脚本:アーロン・グジコウスキ
出演:チャーリー・ハナム ラミ・マレック トミー・フラナガン イヴ・ホーソン
配給:トランスフォーマー
【スト-リー】 その男は胸元に蝶の刺青を入れていることから「パピヨン」と呼ばれていた。彼は金庫破りの天才だったが、ある日、身に覚えのない殺人の罪を着せられ、終身刑の判決を受けてしまう。彼が送り込まれた先は周囲を海に囲まれた絶海の孤島、南米ギアナのデビルズ島。この刑務所では過酷な強制労働が科せられ、横暴な看守たちによって囚人たちは人権をはく奪され、ゴミのように扱われていた。やがてパピヨンは脱獄を決意。そのためには、ボートや食料を入手するための多額の資金が必要だった。そこでパピヨンは偽造紙幣で逮捕された男ドガに目をつけ、彼の身を守る事と引き換えに逃亡費用を稼ごうとするが、やがて二人は奇妙な絆で結ばれていく…。
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