第73回ベネチア国際映画祭 監督・ばんざい!賞受賞 現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリ監督作『山〈モンテ〉』2019年2月公開!

イラン映画の金字塔『駆ける少年』(1985)、西島秀俊主演の『CUT』(2011)などを手掛けた現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリ監督作『山〈モンテ〉』が、2019年2月より公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

2016年の第17回東京フィルメックスにて招待作品として上映され、第73回ベネチア国際映画祭では「監督・ばんざい!賞」を受賞した本作。物語の舞台は、中世後期のイタリア。アゴスティーノと妻のニーナ、息子のジョヴァンニは、南アルプスの山の麓にある小さな村の外れで暮らしているが、この村は壮大な山に太陽の光を遮られ、作物を育てることができずにいる。人々はよりよい暮らしを求めて去っていったが、アゴスティーノとニーナは彼らの説得にも応じず、先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れようとしなかった。アゴスティーノは生き延びようとあらゆる手をつくすが、周囲の村の者達からは異端者として差別され、ついに家族は離れ離れになってしまう。神や自然、人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たった一人で忌まわしき山と対峙する。

何十年もの間、イタリアで映画を撮ることを夢見ていたナデリ監督は、本作でイタリアでのオールロケを敢行。これまで監督がインスピレーションを受けてきたイタリア・ネオレアリズモの精神で描かれている。

『山〈モンテ〉』
2019年2月より、アップリンク吉祥寺(12月14日オープン予定)にて公開、以降全国順次公開
監督・脚本・編集・音響:アミール・ナデリ
出演:アンドレア・サルトレッティ クラウディア・ポテンツァ ザッカーリア・ザンゲッリーニ セバスティアン・エイサス アンナ・ボナイウート
配給:ニコニコフィルム

【ストーリー】 中世後期イタリア。南アルプスの山の麓にある小さな村の外れで暮らすアゴスティーノと妻のニーナ、息子のジョヴァンニ。この村は、壁のようにそびえる壮大な山に太陽の光を遮られており、思うように作物を育てることができずにいる。他の家族はよりよい暮らしを求めて去っていった。しかし、アゴスティーノとニーナは彼らの説得にも応じず、先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れようとはしなかった。飢えた家族となんとか生き延びるため、アゴスティーノはあらゆる手を尽くすが、周囲の村の者達からは異端者として差別され、ついにはそこに暮らすことさえも禁止されて家族は離れ離れになってしまった。もはや手立てはなかった。神や自然、人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たった一人で彼らを苦しめる忌まわしき山と対峙する―。

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