主演に波瑠、共演に西島秀俊を迎え、人気作家の小森陽一による小説「オズの世界」(集英社文庫刊)を映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日に公開となる。このほど、10月16日に東京・神楽座で女性限定公開直前イベントが行われ、キャストの波瑠、西島秀俊、波多野監督が登壇した。
地方の遊園地に配属された新入社員の波平役を演じた波瑠。演じる上で大事にしたことを聞かれると「波平が成長していく様が見えて欲しいと思ったので、冒頭はどれだけつまらなさそうに仕事ができるかで。ムッとした表情で遊園地のゴミを集めてました」とコメント。
対して、カリスマ上司・小塚慶彦役を演じた西島は、「終始笑顔だった」というMCからの指摘に対して「僕はそんなに笑ってなかった」と否定しつつ、「たぶん波多野さんが、勝手に回して使ってるんじゃないか」と疑惑の目を向けた。これには波多野も「そんなことはない!」と首を振ると、波瑠も「観ていただければわかりますけど、ずっと笑ってます(笑)。波多野さんはそんな変なつなぎ方はしていません!」と西島の言い分を完全否定。すると西島も観念したようで「笑ってたんでしょうね…。周りのくせの強い皆さんがステキな空気を作っていたので」と笑顔の理由を分析していた。
イベント当日の10月16日はボスの日ということで、理想のボスのイメージNo.1俳優に西島が選ばれたことが紹介された。波瑠はこの件について「納得です」と即答。「現場でのたたずまいがおおらかで、観覧車のような(笑)」と述べつつ「遊園地の景色の中に、あるのとないのとではぜんぜん違うし、見守ってくれているようなたたずまい」と西島を分析した。
劇中に名言が出てくることにちなみ、自身が体験した名言を聞かれた西島。デビュー作で藤田まことと共演した際に「色紙に『本業をゆっくりと』と書いて、サインをしてくださった。いつもこの言葉は頭に残っていて、自分の本業を一歩一歩ゆっくり行こうと思う」としみじみと語った。続けて波瑠も、先輩俳優からの言葉をあげ「40歳まで下積みするつもりでいる。大人になっても学ぶ姿勢で、現場に居続けるのは素晴らしい考え方」と話していた。
『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
10月26日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:波多野貴文
原作:小森陽一「オズの世界」(集英社文庫刊)
脚本:吉田恵里香
主題歌:Dream Ami「Wonderland」(rhythm zone)
挿入歌:神様、僕は気づいてしまった「ストレイシープ」「匿名」(ワーナーミュージック・ジャパン)
出演:波瑠 西島秀俊 岡山天音 深水元基 戸田昌宏 朝倉えりか 久保酎吉 コング桑田 中村倫也 濱田マリ 橋本愛 柄本明
配給:HIGH BLOW CINEMA、ファントム・フィルム
【ストーリー】 夢と希望にあふれて、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美(波瑠)に言い渡されたのは、系列会社が運営する地方の遊園地グリーンランドへの配属辞令だった…!彼女の前には、広大な田園風景とそこに突如現れる遊園地。そして数々の企画を成功させ“魔法使い”と呼ばれる風変わりなカリスマ上司・小塚慶彦(西島秀俊)と一癖も二癖もある従業員たち。都会と田舎、理想と現実のギャップに不満を抱える彼女を支えるのはサクッと仕事で成果を出して、好きな部署に異動できる「MVP社員」になるという目標!ところが、やることなすこと失敗だらけで、自分の未熟さを痛感する久瑠美。それでも小塚や仲間たちと一緒に、遊園地で巻き起こるトラブルを乗り越えていく中で少しずつ働くことの楽しさ・やりがいに気がついていく。小塚に対して、憧れとも恋ともわからない感情を抱きだしたある日、久瑠美は小塚の秘密を知ってしまう…。
(C)小森陽一/集英社(C)2018 映画「オズランド」製作委員会