スティーヴン・スピルバーグのアンブリン・エンターテインメントが製作を務め、“ハリー・ポッターの原点”ともいわれる、ジョン・ベレアーズの原作を映画化した『ルイスと不思議の時計』が、10月12日より公開となる。このほど、9月24日にザ・ペニンシュラ東京にて日本語吹替版完成会見が行われ、吹替キャストの佐藤二朗、宮沢りえ、松本梨香、矢島晶子、本名陽子が登壇した。
はじめに、ジャック・ブラック演じるポンコツ魔法使い・ジョナサンおじさん役の佐藤、主人公ルイスに優しく接する少年タービー役の松本、少女ローズ役の矢島、ルイスの母親役の本名が登場。佐藤は、「(ブラック主演の)『スクール・オブ・ロック』は大好きな映画で、主演のジャック・ブラックさんも大好きなので、吹替ができることはすごく光栄だなと思って楽しくやりました」と挨拶。そして、佐藤が会場に設置された時計に向かって、「いでよ!ツィマーマン!」と魔法を唱えると、宮沢が登場。本イベントで、ケイト・ブランシェット演じる魔女ツィマーマンの吹替を宮沢が務めることが発表された。
吹替版の本編映像の一部を鑑賞しながら進められた本イベント。主人公ルイスの声は、アニメ『名探偵コナン』の江戸川コナン役で知られる高山みなみが担当するが、少年タービーを演じた松本は、「高山みなみさんがコナンをずっとやっていて、私は『ポケモン』のサトシをずっとやっていたんですけれども、“コナンとサトシが友達ってすごくないかな!?”と、みなみさんと話していました。今回のキャスティングは自分もワクワク、ドキドキでした」と振り返り、夢の共演を楽しんだ様子だった。
さらに、主演のジャック・ブラックより佐藤へサプライズメッセージが。本作で洋画実写の吹替に初挑戦した佐藤は、「(俳優という)同業だから、ジャック・ブラックやケイト・ブランシェットが、“こういうふうに、こんなふうに言おうとしているのを、絶対に日本のお客さんにも届けたいな”と思ったらプレッシャーだった」と、俳優業と比較しながら吹替の難しさについて語った。宮沢も佐藤に同意しつつ、「ケイト・ブランシェットの声はとても低いんです。できるだけ低い、響くような声を出したいと思って練習して、わざとらしさが出たら興ざめしてしまうから、私ができる範囲でいつもと違う声でやってみようと挑戦しました」と収録を振り返った。
最後に、MCより「もし魔法が使えたら?」と質問されると、宮沢は「旅行がすごく好きで、その国に行ったらその国の言葉が喋れる魔法が欲しいです」と回答。一方、佐藤は「りえさんが言った、どこの国に行ってもその土地の言葉が喋れる。僕もそれにします!」と便乗しながら、「それか、ベタだけど透明人間!」とコメント。ここで、宮沢から「相手が自分の存在を気づかないでいるって、ずっとそういられます?寂しくならないですか?」と言われた佐藤は、「謝ります…。もう、りえさんに言われたら…今のは取り消します」と即座に回答を変更し、会場を沸かせていた。
『ルイスと不思議の時計』
10月12日(金) 全国ロードショー
監督:イーライ・ロス
原作:ジョン・ベレアーズ「ルイスと不思議の時計」(静山社)
制作:アンブリン・エンターテインメント
出演:ジャック・ブラック ケイト・ブランシェット オーウェン・ヴァカーロ カイル・マクラクラン
配給:東宝東和
【ストーリー】 両親を亡くした少年ルイスは、叔父であるジョナサン(ジャック・ブラック)の古い屋敷に住むことになるが、なんと、おじさんは、二流のポンコツだが、不思議な力を使える魔法使いだった。そして、隣に住むきれいで優しいツィマーマン(ケイト・ブランシェット)も魔女。ただし、こちらは一流。ルイスはそんな二人と時計がいっぱいの屋敷で不思議な暮らしを始める−。ある日、屋敷に世界を破滅へと導く“時計”が隠されていることを知ったルイス。果たして、二人の魔法使いと“時計”を探し出して謎を解き、世界を救うことができるのか!?
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