ロシアの文豪トルストイの小説の映画化となる『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』が、11月10日より公開されることが決定し、併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、ロシアが世界に誇る文豪トルストイの「アンナ・カレーニナ」を、20世紀前半に活躍した、ヴィケーンチイ・ヴェレサーエフの日露戦争文学の要素を交えて映画化。『蒼ざめた馬』などで知られる現代ロシアの巨匠カレン・シャフナザーロフ監督がメガホンを取った。
アンナとヴロンスキー役には、ロシアの人気俳優カップル、エリザヴェータ・ボヤルスカヤとマクシム・マトヴェーエフ、アンナの夫カレーニン役には、実力を高く評されている舞台俳優ヴィタリー・キシュチェンコを起用。3人の台詞は原作に忠実にし、電気による灯りではなく、当時にならい、ろうそくの明かりで室内撮影も敢行された。本作は2017年に完成後、6月にロシアで公開され、ロシアのゴールデン・イーグル賞2018最優秀美術賞、ロシア映画批評家協会賞2017最優秀音楽賞を受賞した。
『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』
11月10日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにてロードショー
監督:カレン・シャフナザーロフ
原作:レフ・トルストイ ヴィケーンチイ・ヴェレサーエフ
出演:エリザヴェータ・ボヤルスカヤ マクシム・マトヴェーエフ ヴィタリー・キシュチェンコ キリール・グレベンシチコフ マカール・ミハルキン
配給:パンドラ
【ストーリー】 日露戦争が始まった1904年の満州。セルゲイ・カレーニンは軍医として戦地に赴いていた。ある日、重要人物だという大佐が彼のもとに運ばれてくる。彼の名は、アレクセイ・ヴロンスキー。名を聞いて、セルゲイは凍りついた。この男のために母アンナは幼い自分と父を捨て、果ては自ら命を絶ったのだ…。一時、殺意を抱くほど憎んでいたが、年齢を重ねた今、何よりも母の真実を知りたかった。なぜ自ら命を絶ったのか。セルゲイの問いに答えて、ヴロンスキーは言った。「人は記憶を捏造する。愛の真実は無数にある」と。そして、彼にとっての真実を話し始める…。
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