『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』等数々のコメディ映画を送り出してきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督が、二人の名優ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリを迎えて贈るヒューマンドラマ『グリーン・ブック』(原題)が、第43回トロント国際映画祭(9月6日~16日まで開催)で最高賞である観客賞を受賞した。本作は2019年3月に日本公開を予定している。
トロント国際映画祭は北米最大規模の来場者数を誇る映画祭で、一般の観客の投票により決定する観客賞が最高賞となる。受賞についてピーター・ファレリー監督は「作品が受け入れられた反応に感動していたら、更に受賞できるとは信じられません。映画祭に感謝します。出品されただけでも光栄だったのに、このような賞を頂けるなんて、どんな夢も超えています。トロント映画祭の観客が世界一だとういう理由が分かりました。キャスト、スタッフ、そして共同脚本家たちを代表して感謝します」と喜びのコメントを寄せた。
近年同賞を受賞しているのは2017年『スリー・ビルボード』、2016年『ラ・ラ・ランド』、2015年『ルーム』、2014年『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』など、すべてアカデミー賞も主要部門を受賞しており、アカデミー賞前哨戦の一つとしても本受賞作には期待が高まっている。
『グリーン・ブック』(原題)
2019年3月 TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ
配給:ギャガ
【ストーリー】 1962年、差別が残る南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニスト、ドン・シャーリーは、粗野で無教養のイタリア系、トニー・リップを用心棒兼運転手として雇うことに。黒人用旅行ガイド<グリーンブック>を頼りに正反対のふたりは旅を始めるのだが…。
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