大泉洋、アフレコの細かさに「合わせるのに必死!ずいぶんボヤいちゃいました(笑)」『グリンチ』吹替え版製作発表会見 レポート

『怪盗グルー』シリーズ、『ペット』、『SING/シング』を手掛け、大人気キャラクター「ミニオン」を生み出したイルミネーション・エンターテインメントが贈る長編アニメ最新作『グリンチ』が12月14日より公開となる。このほど、9月13日にザ・ペニンシュラ東京にて本作の吹替え版製作発表会見が行われ、吹替えキャストの大泉洋、杏、秋山竜次(ロバート)、横溝菜帆、宮野真守が登壇した。

それぞれが演じたキャラクターをイメージした衣装で登場したキャスト陣。主人公・グリンチの吹替えを担当する大泉は、「ひねくれ者ですけれども、“ぴったりだ、ぴったりだ”と言われて、若干複雑な思いはあります」とコメント。収録はまだ完了してないようで、「とんでもなく難しい。(オリジナル版のグリンチ役のベネディクト・)カンバーバッチさんのお芝居に合わせないと本国からクレームがくる」と収録の苦労も明かした。グリンチが「シッ!シシシシッ!」と言いながら静かに階段を上るシーンについては、「『“シ”が1個足りません』と言われて。それだけ細かい!それに合わせる僕は必死です!ずいぶんボヤいちゃいました(笑)」とアフレコの難しさを強調していた。

少女シンディと双子の赤ちゃんを働きながら育てるドナ役の杏は、実生活でも双子の母親ということで、“双子のお母さんあるある”を自身からも提案したとのこと。本作には男の子の双子が登場し、日本版での訳は当初は「お兄ちゃん、弟」という呼び方だったようで、「親としては子供たちにあまり意識させたくないので、『名前で呼ぶんですよね』という話をして。本国に問い合わせて、本編では双子の名前を呼ぶということになりました」と収録秘話を明かした。

グリンチの隣人で陽気なブリクルバウム役の秋山は、「とにかくいっぱい隙間で笑いました。楽しい陽気なおじさんの役です。楽しくやりました!」と明るくコメント。クリスマスを心待ちにしている少女シンディ役の横溝は、「大好きなイルミネーション作品に初めて出られてとても嬉しいです」と吹替えでの参加を喜んでいる様子だった。全編を通してグリンチを温かく見守るナレーター役の宮野は、日本語版は韻を踏んでいるような訳し方になっているということで、「ボイステストでは『寿限無(じゅげむ)』をやって、“日本語のリズム感でやってほしい”というオーダーがあったので、その国に寄り添った子どもに聞かせるイントネーションをこれから目指していきたい」と今後の収録への意気込みを語った。

イベントでは、グリンチとシンディの初対面のシーンがお披露目に。大泉は、シンディを演じた横溝の吹替えを「僕らが聞いていた本国の声と一緒!イメージにぴったり!」と大絶賛していた。また、ひねくれ者のグリンチは小さな頃は純粋でかわいらかったということにちなみ、キャスト陣の幼少期の写真も公開。さらに本国でグリンチ役の吹替えを担当したベネディクト・カンバーバッチより大泉へサプライズメッセージも贈られ、大泉は驚きつつも感激していた。

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『グリンチ』
12月14日(金)、全国ロードショー
監督:ヤーロー・チーニー スコット・モージャー
プロデューサー:クリス・メレダンドリ
声の出演:ベネディクト・カンバーバッチ
日本語吹替え版キャスト:大泉洋 杏 秋山竜次(ロバート) 横溝菜帆 宮野真守
配給:東宝東和

【ストーリー】 つぶらな瞳が愛らしい超キュートな幼少期のグリンチ(ベビーグリンチ)から、すっかりひねくれてしまった大人の「グリンチ」はというと…。洞窟の中で暮らし、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人達にいじわるをして楽しむ超ひねくれ者に。とにかく不機嫌で孤独なグリンチは、やがて村中のみんなが大好きな“クリスマス”を盗むという、とんでもない計画を立ててしまう…。小さい頃はあんなに可愛かったのに、大人になるまでに一体何があったのか…!?そしてグリンチのとんでもない計画はどうなるのか…!?

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