「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2019」開催日決定!コンペ2部門の作品募集も9月よりスタート

1989年に始まった、山形市で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた国際映画祭「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2019」が、2019年10月10日から17日の8日間にわたって開催されることが決定した。

本映画祭は、山形市で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた国際的な映画祭として、1989年より隔年開催を続け、来年で30周年を迎える。2つのコンペティション部門に加え、多彩なテーマで世界中から作品を集めて上映する特集プログラムにより、毎回およそ200作品ほどを8日間で上映。来場者数は例年平均23,000人ほどで、国内はもちろん、海外からも多くの観客と映画の作り手が山形に集う。

また、メインプログラムとなる2つのコンペ部門について、2018年9月1日より作品募集を開始。募集するのは、世界の最新長編ドキュメンタリーを対象とした「インターナショナル・コンペティション」と、長短編問わずアジア圏の新進作家および作品を対象とした「アジア千波万波」の2部門となる。前回2017年の開催では、2部門合わせて128の国と地域から1,791作品の応募があり、選考の結果、インターナショナル・コンペティションでは15作品、アジア千波万波では21作品が上映された。

併せて、本映画祭の開催と作品募集を告知するためのポスタービジュアルがお披露目となった。ポスターデザインは、東北芸術工科大学の3年生有志20人が制作に取り組み、そのうちの10作品について、映画祭事務局と当法人理事が審査を行った結果、グラフィックデザイン学科3年の安部結さんの作品に決定した。このデザインはポスターのほか、ポストカードや公式サイトなどでも使用され、ポスター800枚、ポストカード9,000枚は、海外約1,500件、国内約2,300件に発送される。

さらに本映画祭は、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーより、2018年6月27日付にて公認映画祭についてのメール通知を受け、インターナショナル・コンペティションの大賞(ロバート&フランシス・フラハティ賞)と、アジア千波万波の最高賞(小川紳介賞)に輝く2作品が、各年度のアカデミー賞に無条件でエントリーが可能となった。2018年度該当作品では、2017年開催の本映画祭でロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した『オラとニコデムの家』(アンナ・ザメツカ監督、劇場公開タイトル『祝福~オラとニコデムの家』)、小川紳介賞を受賞した『乱世備忘 僕らの雨傘運動』(陳梓桓監督)がエントリー済となっている。

■「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2019」作品募集 詳細
・インターナショナル・コンペティション
2018年9月1日より募集開始
第一次応募締切:2018年10月31日まで完成の作品=2018年12月15日まで(消印有効)
第二次応募締切:2018年11月1日以降完成の作品=2019年4月15日まで(消印有効)
・アジア千波万波
2018年9月1日より募集開始
応募締切:2019年5月15日まで(消印有効)
※詳細:「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2019」公式サイト www.yidff.jp/

■安部結さんによるデザインコンセプト
ポスターのテーマは「人々の生活を映し出す」です。ドキュメンタリー映画は、役者が決まっている劇映画に比べて、映画の主題に関わる多くの無名の人々が登場します。そこには予想できない瞬間や、人々の繋がりがあります。ありのままを写すからこそ見えてくる日常。一本の映画の中に多くの人が参加して、作り上げられるのがドキュメンタリー映画の魅力だと思います。わたしは、この階段が映画のフィルムのように見えました。そしてそこを通っていく人々の姿がまさに、映画へ人々の日常が撮り込まれている様子に重なりました。人々が生活していて、それが自然とドキュメンタリー映画の一部になっていく様子を表現するために、はっきり人がいる、のではなく人の気配がするように気をつけながら制作しました。