「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」など、数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦の同名小説を原作としたアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』が、8月17日より公開となる。このほど、公開を前に一足早く本作を鑑賞した、漫画家の羽海野チカ、女優の本上まなみ、プロボクサーの村田諒太ら各界の著名人から称賛コメントが寄せられた。
著名人 コメント
■羽海野チカ(漫画家)
夏の青過ぎる空をバックに「少年!」と呼びかける
少し低い声のおねえさんの声で始まる大冒険
「きっと解いてみせる」と
どこまでも諦めずにノート片手に突っ走るアオヤマくんの姿に惹き込まれた時
夏の嵐の中、未来の彼の美しい背中が見えたような気がした
■ゆるりまい(漫画家・エッセイスト)
子供の頃を思い出すような情景。でもそこから繰り広げられる物語は奇想天外で、ワクワクもするけど、胸がぎゅーっと締め付けられる思いもあって、とうとう最後は泣いてしまった。アオヤマ君、絶対夢を叶えるんだよ。
■石川祐希(プロバレーボール選手)
アオヤマくんと同じ小学4年生のとき、僕はバレーボールを始めました。彼の姿はどこか自分と重なるところがあって、大好きなことに熱中することの素晴らしさや、チャレンジの先にある新しい出会いや発見は、きっと誰にとってもかけがえのない経験になるのだと、この映画を観て改めて教えてもらった気がします。
■村田諒太(WBA世界ミドル級チャンピオン)
ペンギンハイウェイという意味が、ペンギンが海から陸に上がる時に決まって辿るルートだということです。ですので、映画の副題として、小学校四年生の子供が、大人になるに連れて必ず経験すること(ペンギンハイウェイ)という意味があるのではないかと思いました。子供から大人になる時に通った道、友情、愛、希望、少しの恐怖、大人になり、忘れた気持ちを思い出させてくれました。また、子供の探求心、好奇心を刺激してくれる内容になっていますので、是非ご家族の皆様で、ご覧ください!
■本上まなみ(女優)
森見さんの小説の中でも特に思い入れの強い作品がアニメーション化されて嬉しいです。原作で丁寧に描かれていた人と人との繋がりが、この映画でも豊かに表現されています。子どもたちのイノセントな物語をぜひ満喫してください。
■尾崎雄貴(Bird Bear Hare and Fish / warbear)
立体的で奥行きのある、シャドーボックスのようなアニメーションに驚きました。背景の細かい小物などにもリアリティーがあり、気づけば画面の中に意識が入り込み、キャラクターと一緒に気温や湿度、質感までも感じてしまいました。休日に誰かと2人で、軽やかな気分で観たい作品です。
■伊沢拓司(東大生クイズ王)
少年時代の全能感と、その先に立ちはだかる無力感。迷いの中でそれでも真実へと立ち向かうアオヤマ君と、何よりそれを助け続ける大人たちの真摯さに、熱いものが戻ってきました。
『ペンギン・ハイウェイ』
8月17日(金)より、全国ロードショー
原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)
監督:石田祐康
主題歌:宇多田ヒカル「Good Night」(EPIC レコードジャパン)
出演:北香那 蒼井優 釘宮理恵 潘めぐみ 福井美樹 能登麻美子 久野美咲 西島秀俊 竹中直人
配給:東宝映像事業部
【ストーリー】 小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も、真面目に続けていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」。一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか―!?
(c)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会