インド東北部で古くから伝わる歌を巡る音楽ドキュメンタリー『あまねき旋律(しらべ)』予告編

山形国際ドキュメンタリー映画祭2017のアジア千波万波部門で上映され、奨励賞と日本映画監督協会賞をダブル受賞したドキュメンタリー映画『あまねき旋律(しらべ)』の公開日が10月6日に決定し、このほど、本作の予告編がお披露目となった。

本作は、山深い村々で古来より語り継がれてきた“歌”を巡る音楽ドキュメンタリー。インド東北部、ミャンマー国境付近に位置するナガランド州。あたり一面には棚田が広がり、村人たちは信じられないほど急な斜面に作られた棚田の準備、苗木植え、穀物の収穫と運搬といった作業を“組(ムレ)”というグループごとに行っている。作業の間はいつも歌を歌い、移ろいゆく季節の豊かさ、友愛の歌など、生活のすべてを歌で表現し、一人が声を発すると、それに呼応して他の一人も歌い始める。女性も男性も一緒になって掛け合いながら歌われる「リ」と呼ばれるその歌は、山々の四方八方に広がっていく。

共同監督のアヌシュカ・ミーナークシとイーシュワル・シュリクマールは、インドの南部出身。ナガランドに古くから伝わるこの音楽に魅了された彼らは、2011年より断続的にその地を訪れ、山々に広がる棚田の雄大な風景や季節の移り変わり、人々の生活や農作業の一部始終を誇張することなくカメラに収めた。

『あまねき旋律(しらべ)』
10月6日(土)よりポレポレ東中野にてロードショー以降全国順次公開
監督:アヌシュカ・ミーナークシ イーシュワル・シュリクマール
製作:ウ・ラ・ミ・リ プロジェクト
配給:ノンデライコ

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