吉田羊 × 佐野玲於 × 村上虹郎 村上春樹による短編を映画化『ハナレイ・ベイ』予告編

2005年に発表され、単行本、文庫あわせ累計70万部を超える、村上春樹の小説「東京奇譚集」(新潮文庫刊)に収録の短編作品を、吉田羊、佐野玲於、村上虹郎の共演で映画化した『ハナレイ・ベイ』が10月19日に公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

本作は、サーフィンに明け暮れる思春期の息子と、シングルマザーで彼を育ててきた母親サチの姿を描く物語。ハワイのハナレイ・ベイで一人息子をサーフィン中の事故で亡くした主人公サチは、10年間、毎年息子の命日の頃にハナレイ・ベイを訪れ、ビーチの近くの大きな木の下で海を見つめ過ごしている。そんな時、若い日本人サーファーから“片脚の日本人サーファー”の存在を聞いたサチは、自らの人生を変える一歩を踏み出すことを決意する。

息子を失った母親サチを演じるのは、『ラブ×ドック』など、近年多くの映画やドラマに出演する吉田羊。サチの息子・タカシ役には、『虹色デイズ』など演技面でも昨今注目を浴びる、GENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於。サチがハナレイ・ベイで出会う日本人サーファー・高橋には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などに出演した村上虹郎。監督は、『トイレのピエタ』が多くの批評家から絶賛された新鋭、松永大司が務める。

『ハナレイ・ベイ』
10月19日(金) 全国ロードショー
監督・脚本・編集:松永大司
原作:村上春樹「ハナレイ・ベイ」(新潮文庫刊「東京奇譚集」)
出演:吉田羊 佐野玲於 村上虹郎 佐藤魁 栗原類
配給:HIGH BROW CINEMA

【ストーリー】 それは突然の知らせだった。ピアノバーのオーナーでシングルマザーのサチは、息子タカシが、ハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知る。サーフィン中の事故で、大きな鮫に襲われて死んだという。サチはハナレイ・ベイに向かい、もの言わぬ息子と対面を果たした。息子の遺骨と共に日本へ帰ろうとした矢先、彼女はふと足をとめ、息子が命をおとしたハナレイ・ベイへと向かう。サチはチェアを持って海岸に行き、本を読んで時間を過ごした。時折、じっと海を見つめながら。毎年、この「行為」は続いた。タカシの命日の時期にハナレイ・ベイを訪れ、数週間過ごすのだ。同じ場所にチェアを置き、10年間。だが、彼女は決して海には近づかない。ある時、偶然出会った、2人の若い日本人サーファー。まだ世間知らずな彼らに息子の姿をダブらせるサチ。そんな時、2人から“ある話”を耳にする。「赤いサーフボードを持った“右脚のない日本人サーファー”がいる」と…。

©2018 『ハナレイ・ベイ』製作委員会