安田顕、吉田恵輔監督に感謝!「10年前に映画化されていたら嫉妬していた」『愛しのアイリーン』完成披露“宴”試写会イベント レポート

「ザ・ワールド・イズ・マイン」「宮本から君へ」を手掛けた新井英樹の同名コミックを、安田顕主演、吉田恵輔監督で実写映画化した『愛しのアイリーン』が9月14日より公開となる。このほど、8月1日に有楽町朝日ホールにて完成披露試写会イベントが行われ、キャストの安田顕、ナッツ・シトイ、木野花、吉田恵輔監督、原作者の新井英樹が登壇した。

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国際結婚をテーマとした本作は、42歳の恋愛経験なしの男と、幸せを夢見て日本に来た少女のバイオレンス・ラブストーリー。完成披露“宴”試写会と題された本イベントは、劇中で国際結婚する主人公・岩男役の安田とアイリーン役のナッツが結婚行進曲に合わせ、バージンロードを歩むように客席から登場。観客から「おめでとう!」という言葉とフラワーシャワーを浴びながらステージに登壇した。安田は照れながら「緊張しますね!」とコメントし、ナッツは「日本に来られて嬉しいです。映画を楽しんでください」と日本語で挨拶。さらに、原作者の新井は本作について「傑作です!」と太鼓判を押した。

吉田監督が原作と出会ってから20年、監督デビューから10年の月日を経て、ついに念願の映画化となった本作。主演の安田は、「自分をさらけ出して吉田監督の想いを届けられるように頑張ろうと。これが10年前に映画化しなくてよかった。10年前(に映画化されていた)なら作品に衝撃を受けて、きっと岩男役の人間に嫉妬する。今、吉田監督のもとで作られたことに心から感謝します」と本作への想いを語った。

ナッツ演じるアイリーンを追い詰める姑ツル役の木野は、原作を読んだ際に「“これ、人間ができるのかな?”と思いました(笑)」と衝撃を受けたという。続けて、「身体が壊れちゃうんじゃないかという恐れがあって。だからものすごく覚悟したし、ジムに通いました」と、出演には精神的にも体力的にもエネルギーが必要だったことを明かした。

撮影については、安田は「私だけではなく、ナッツさん、木野さんの3人の主役がいると思っています」と述べ、本作での自身の役割は「リレーでバトンを渡していくような役割だった」とのこと。続けて、「同じスタッフ・キャスト以外の人が見えた時、日常に引き戻される自分が嫌で。せっかく“ゲス田顕”を演じているのに、“安田顕”に戻ってしまうような気がして、マネージャーにも『来てくれてありがたいんだけど、俺の視界から消えてくれ』と(笑)。作品の世界に同化しないと吉田監督の熱量に応えられないんじゃないかという状態だった」と振り返った。また、安田の印象については、木野からは「暗かった」、ナッツからも「とても静か!(笑)」と暴露されたが、「プロフェッショナルな俳優で、かっこよかったです。ジェントルマン!」というナッツからの称賛に、安田は笑顔を見せていた。

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『愛しのアイリーン』
9月14日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー
監督・脚本:吉田恵輔
原作:新井英樹「愛しのアイリーン」(太田出版刊)
音楽:ウォン・ウィンツァン
主題歌:奇妙礼太郎「水面の」(WARNER MUSIC JAPAN/HIP LAND MUSIC CORPORATION)
出演:安田顕 ナッツ・シトイ 河井青葉 ディオンヌ・モンサント 福士誠治 品川徹 田中要次 伊勢谷友介 木野花
配給:スターサンズ

【ストーリー】 寒村の地。久方ぶりに岩男(いわお)が帰省したその日は、死んだことすら知らなかった父親の葬儀中だった。しかも岩男はフィリピンで買って来た嫁、アイリーンを連れていた!42歳まで恋愛を知らずに生きてきた岩男に無邪気にまとわりつくアイリーン。騒つく参列者たちの背後から現れたのは、ライフルを構えた喪服姿の母親ツル。今、戦慄の来訪記が幕を開ける―。

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