フェイクニュースやSNSなど現代社会の歪みを描く緒方貴臣監督作『飢えたライオン』新ポスタービジュアル

大阪2児放置死事件を基にした映画『子宮に沈める』で物議を醸した緒方貴臣監督による最新作『飢えたライオン』が、9月15日に公開される。このほど、新ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

ここ数年に起こった事件と、その報道や世間の反応に着想を得た本作は、世界的な問題となっている「フェイクニュース」、それらを拡散させる「SNS」、座間9遺体事件を機に表面化した「若年層の自殺」、そして年々被害件数が増える「リベンジポルノ」という現代社会の歪みを描いた問題作で衝撃作。

ある日、高校生の瞳の担任が、児童ポルノ禁止法違反の容疑で警察に連行され、その性的動画が流出し、相手が瞳だというデマが流れる。誰も信じないだろうと軽く考えていた瞳だったが、そのデマは事実のように広がっていき、瞳は追いつめられ自殺をする。担任の逮捕と生徒の自殺は、マスコミの格好の餌食となり報道は加熱し、社会によって瞳の“虚像”が作られていく。

公開されたポスタービジュアルは、「覗き見の、快感」というキャッチコピーとともに、主人公である杉本瞳にはモザイクがかけられ、バックハグをする瞳の彼氏・藤川ヒロキ、瞳をとりまく家族やクラスメイトの表情ははっきりと映し出された不穏な空気の漂うものとなった。タイトルの『飢えたライオン』はアンリ・ルソーの絵から着想を得ているが、「飢えたライオン」は誰なのか、興味深いビジュアルになっている。

杉本瞳役には、映画『1+1=11』や舞台「熱海殺人事件-ザ・ロンゲスト・スプリング-」に出演し今後の活躍が期待される松林うらら。瞳の彼氏・藤川ヒロキ役を実写映画『鋼の錬金術師』、『青夏 きみに恋した30日』で注目の水石亜飛夢、そして瞳の母・杉本裕子役を映画『淵に立つ』で数々の主演女優賞に輝いた実力派・筒井真理子が演じ、校長先生役に竹中直人が出演するなど、豪華な布陣となっている。

『飢えたライオン』
9月15日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開
監督・脚本・プロデューサー:緒方貴臣
脚本:池田芙樹
出演:松林うらら 水石亜飛夢 筒井真理子 菅井知美 日高七海 加藤才紀子 品田誠 上原実矩 菅原大吉 小木戸利光 遠藤祐美 竹中直人
配給:キャットパワー

【ストーリー】 ある朝のHRで、瞳の担任が児童ポルノ禁止法違反の容疑で警察に連行された。担任の性的動画が流出し、その相手が瞳だというデマが流れる。誰も信じないだろうと軽く考えていた瞳だったが、デマは事実のように広がっていき、瞳は追いつめられ自殺をする。担任の逮捕と生徒の自殺は、マスコミの格好の餌食となり報道は加熱していく。そして社会によって瞳の「虚像」が作られていくのだった…。

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