大阪万博開催から約半世紀が経ち、今年、48年ぶりに塔内展示(生命の樹)がリニューアル公開された、岡本太郎の太陽の塔。その謎と魅力に迫った“最初で最後の”ドキュメンタリー映画『太陽の塔』が9月29日より全国公開となる。このほど、新宿シネマカリテで開催されるインディペンデント映画の祭典「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2018」にて、本作が8月17日に先行上映されることが決定し、併せて、予告編がお披露目となった。
1970年、高度経済成長に沸く日本で、「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた大阪万博。そこでひときわ異彩を放っていたのが、前衛芸術家・岡本太郎が制作した太陽の塔だった。2018年3月、48年ぶりに内部の一般公開が始まるやいなや、見学希望者が殺到。今秋には「太陽の塔」展の開催も決定しており、半世紀の時を超えて、再び太陽の塔に注目が集まっている。
本作では、太陽の塔の制作に関わった関係者や専門家たちのインタビュー、貴重な万博当時の映像、岡本太郎のルーツ、そして同時期に制作された“明日の神話”のテーマを探ることにより、太陽の塔からのメッセージを浮き彫りにしていく。監督は、これまでにMVやCMを手がけ、本谷有希子原作『生きてるだけで、愛。』(11月9日公開)が控える関根光才。長編ドキュメンタリー映画を手掛けるのは本作が初となった。関根監督は、「カリコレ2018」での本作の上映前舞台挨拶にも登壇する予定だ。
『太陽の塔』
8月17日(金)20時30分~「カリコレ2018」にて最速上映
9月29日(土)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国公開
監督:関根光才
撮影:上野千蔵
照明:西田真智公
録音:清水天務仁
編集:本田吉孝
音楽:JEMAPUR
配給:パルコ
©2018映画『太陽の塔』製作委員会