前作『溶ける』が第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオンに正式出品されるなど、国内外で注目を集めている22歳の新鋭・井樫彩による初長編作品『真っ赤な星』が12月に公開されることが決定した。
本作は、14歳の少女・陽(ヨウ)と27歳の元看護師の女性・弥生の、交わることのない愛の日々を力強く繊細に描く。少女・陽には、『みつこと宇宙こぶ』で第11回田辺・弁慶映画祭女優賞を受賞した小松未来。元看護師の弥生を、『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング・ビューティ』、『娼年』の桜井ユキが演じる。さらに、弥生の恋人・賢吾役には、『ケンとカズ』で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞し、今後も出演作が多数公開待機中の毎熊克哉。このほか、小林竜樹、菊沢将憲、大原由暉、西山真来ら演技派俳優が脇を固め、モデルで女優の中田クルミも声で出演している。
▲毎熊克哉『真っ赤な星』
12月、テアトル新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:井樫彩
出演:小松未来 桜井ユキ 毎熊克哉 大原由暉 小林竜樹 菊沢将憲 西山真来 湯舟すぴか 山谷武志 若林瑠海 大重わたる(夜ふかしの会) 久保山智夏 高田彩花 長野こうへい 中田クルミ(声の出演) PANTA(頭脳警察)
配給:映画「真っ赤な星」製作委員会
【ストーリー】 片田舎の病院に怪我をして入院した14歳の陽(小松未来)。彼女はいつも優しく接してくれていた看護師の弥生(桜井ユキ)に対し、特別な感情を抱き始めていた。だが退院の日、弥生が突然看護師を辞めたことを知る。1年後、陽は買い物の帰り道で偶然弥生と再会する。そこにいたのは、過去の優しい面影はなく、男たちに身体を売ることで生計を立てている弥生だった。再会後、学校にも家にも居場所がない陽は、吸い寄せられるように弥生に近づく。一方、弥生には誰にも言えない悲しい過去があった。満たされない現実を冷めた目で見つめ、互いに孤独を抱えるふたりは、弥生のアパートで心の空白を埋める生活を始めていく—。
©「真っ赤な星」製作委員会