フランスの国民的作家マルセル・パニョルの自伝的作品を映画化し、1991年に日本で公開されたイヴ・ロベール監督作『マルセルの夏』『マルセルのお城』が、デジタルリマスター4K版となって、8月4日より2作品同時公開される。このほど、予告編がお披露目となった。
本作は、フランスで教科書にも取り上げられ大ベストセラーとなった、作家・劇作家・映画人であるマルセル・パニョルが1957年から60年にかけて発表した自伝的作品「少年時代」3部作のうち、「1 父の大手柄」「2 母のお屋敷」に「3 秘め事の季節」の一部を加えて映画化した2作品。映画は1990年に製作され2部作とも大ヒットし、日本でも1991年に劇場公開され人気を博した。
予告編もリニューアルされ、2部構成となっており、1900年のマルセイユを舞台にマルセル少年が大自然の中で家族や友人と共に過ごした忘れられないひと夏を瑞々しく描く『マルセルの夏』、そしてマルセル少年の初恋を予感させる『マルセルの城』と続く。
リバイバル上映は、映像と音のデジタルリマスター4K版で、さらには字幕も松浦美奈により改訂され、日仏交流160年に際して世界初公開となる。
『マルセルの夏』『マルセルのお城』
8月4日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次公開
監督:イヴ・ロベール
原作:マルセル・パニョル
出演:フィリップ・コーベール ナタリー・ルーセル ディディエ・パン テレーズ・リオタール ジュリアン・シアマーカ ヴィクトリアン・ドラマール ジョリ・モリナス ジャン・ロシュフォール
配給:オンリー・ハーツ
【ストーリー】
『マルセルの夏』
お針子と教師の間に生まれたマルセルは、幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵のヴィラに向かう。狩猟の名人である伯父は、初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない父親だったが、彼はついにヤマウズラの王バルタヴェルを仕留める。やはり父はヒーローだった。マルセルは大いに自慢に思うのだったが、それはまた、夏休みの終わりを告げていた。マルセルは愛するこの丘と、ここで知り合った無二の大親友のもとに留まる策を見つけなければならない…。
『マルセルのお城』
再び休暇が訪れ、丘に戻ったマルセルは、そこで初めての恋とほろ苦い別れを体験する。やがてパニョル一家は、母の計らいで毎週末をラ・トレーユ村の丘陵のヴィラで過ごし始める。ただそこは、多くの荷物を抱えて歩いていくには駅からとてつもなく遠く、父の教え子の助けもあって、いくつかの大きな邸宅の庭先を抜けて近道をしていた。が、ある日、頑固で容赦ない邸宅の管理人に見つかり、母は卒倒してしまう…。後年、大人になり成功者となったマルセルはお城を買うのだが…。
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