アンセル・エルゴート × クロエ・グレース・モレッツ『クリミナル・タウン』映画ソムリエ・東紗友美 トークイベント レポート

『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴート、『キック・アス』シリーズのクロエ・グレース・モレッツ共演のクライム・サスペンス『クリミナル・タウン』が8月25日より公開となる。それに先だち、7月14日、新宿シネマカリテにて開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」のオープニング作品として本作が先行上映され、大のアンセル・エルゴート好きで知られる映画ソムリエ・東紗友美によるトークイベントが行われた。

満席で迎えた本作の上映後トークイベントに登壇した映画ソムリエの東紗友美は、さっそく「全人類で1番好き」と主演のアンセル・エルゴートへの熱い思いを明かし、インスタグラムもチェックしているようで「元モデルで、家柄も良くて、音楽も詳しい、193センチの高身長、神が授けられるすべてのものを与えられている」と興奮気味で、「『ベイビードライバー』からトップスターの道をすごい勢いで駆け上がっている」と喜びながらも、「ヤングスターの俳優さんのふてぶてしい姿っていうのはとても素敵で、『ベイビードライバー』より本作が前に撮られたということもあって、洗練されていないふてぶてしい彼の姿を見ることができた」と話し、会場にいるアンセルファンからは拍手が送られた。

ヒロインのクロエ・グレース・モレッツについては「何がいいってとにかく横顔の鼻がいい!そんなに綺麗な鼻なのにクロエちゃんの横顔を長尺で撮っている映画が少ないんです、だからこの映画の冒頭のアンセルとクロエのラブシーンが美しい。鼻を堪能できる」と独自の視点からの魅力が詰まった一押しシーンを挙げた。また、「190センチ台のアンセルと160センチ台のクロエちゃんの30センチ差カップルというのは、日本はともかくアメリカの映画ではあまり見ないので、萌えた」と付け加えた。

劇中では「ボブ・ディランの曲が多く使用され主人公の部屋にはポスターが張られている」と指摘し、「こんなにボブ・ディランの版権が多く使われている映画は見たことない」と驚きを隠せなかった。その理由として「監督が『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』やスピルバーグ監督で主演トム・ハンクスの『ターミナル』の脚本を担当していたこともあり、ハリウッドから尊敬の念を集め、ファンが多い」と分析した。

舞台となったワシントンDCについて「アメリカの首都ということもありあまり知られていないが、実は犯罪都市という一面がある」ようで、「ワシントンDCが舞台だと、ホワイトハウスや政治関係の映画はいくつかあるが、こういった犯罪都市の一面を描き、さらに高校生がそこに立ち向かう映画というのは珍しい」と本作の注目ポイントを挙げた。

また現在発売中の原作本と映画とでは主演のアンセルにかなり違いがあることも明かした。最後に「ティーンにとても人気がある旬な2人は、これからはもっと大人になってもっと洗練されていくから、あどけなさやふてぶてしさを見ることができる最後の瞬間を切り取ってくれている美しい作品です」と本作の一番の魅力をアピールした。

『クリミナル・タウン』
8月25日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督:サーシャ・ガヴァシ
原作:サム・マンソン「クリミナル・タウン」(ハヤカワ文庫)※7月5日発売
脚本:スティーヴン・ナイト サーシャ・ガヴァシ
出演:アンセル・エルゴート クロエ・グレース・モレッツ デヴィッド・ストラザーン キャサリン・キーナー
配給:ギャガ・プラス

【ストーリー】 ワシントンD.C.に暮らすさえない男子高校生アディソンの元に届いた、優等生の親友ケビンが銃殺されたというニュース。事件は「チンピラの黒人少年が麻薬を巡るギャング同士の抗争に巻き込まれたもの」とされ、犯人は組織内で始末済みとして、捜査は早々に終結の様相となる。彼が麻薬に関わって殺されたなどあり得ない。親友の名誉を取り戻すため、アディソンは、幼馴染みにして恋人未満のフィービーと共に犯人を追いはじめる。しかし、証言を取り合わない警察、大学への推薦状を餌に捜査を牽制する学校、街中が目を背ける空気、「息子はこの街に殺された」と口をつぐむケビンの両親…。まるで街全体がこの事件をなかったかのように処理しようとする様に、違和感を拭えないアディソンとフィービー。やがて二人は、戻れないところへと足を踏み入れていく―。

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