寛一郎 × 山下リオ『君がまた走り出すとき』「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」ワールド・プレミア舞台挨拶レポート

デジタルで撮影・制作された作品にフォーカスした、川口市が埼玉県と共催する国際コンペティション映画祭「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」が、記念すべき15周年を迎え、7月13日(金)~22日(日)の10日間開催される。その開幕を記念して、7月13日、SKIPシティ 映像ホールにて、『君がまた走り出すとき』のワールド・プレミア上映が行われ、舞台挨拶に出演の寛一郎、山下リオ、松原智恵子、長谷川初範、菜葉菜、辻本祐樹、綱島恵里香、中泉裕矢監督が登壇した。

本映画祭でのオープニング上映が、完成後初のお披露目となった本作。上映前に行われた舞台挨拶では、出演の寛一郎、山下リオ、中泉裕矢監督ら総勢8名が登壇し、華やかに映画祭の幕開けを彩った。

登壇者コメント

■寛一郎
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の記念すべきオープニング作品の主演を務めさせていただいたことを光栄に思います。ここに登壇しているキャストの皆さんの役柄として、自分の人生に向き合いきれてない人たち、その中でも僕が演じた五十嵐翔太という役は、完全に向き合うことから逃げてきた人間が、マラソンを通じて自分を見つめ直すんですが、割と僕も似たようなところがあって、たぶん皆さんにもあると思いますが、嫌なことだったり、得意じゃないところから逃げてしまいがちなんです。この役を通して、自分と向き合って戦っていかなくちゃいけないな、と再確認した役ですね。

■山下リオ
撮影が5月の下旬ぐらいで、2週間ないくらいのタイトな期間でした。それからまだ2ヶ月も経っていないのですが、すごく昔のことのように感じます。それくらい、撮影が楽しくて充実していて、特に役作りを意識することもなく、等身大で演じて。不思議な感覚を持てた現場でした。

■松原智恵子
今回の私の役は、山村多笑(たえ)という、ちょっと現実離れしている役どころなんですけども、寛一郎くんや山下リオさんが演じた、素敵な孫に囲まれまして、すごく満足してお芝居ができました。アパートの大家の役なんですけども、長谷川初範さんたちが演じた住民の方たちも、すごくいい人ばかりで、それに助けられながら、毎日楽しく過ごさせていただきました。監督も、私にちょっと怒りながら、でも優しいんですよね(笑)。寛一郎くんなんて、私が台詞を忘れると、こそっとと教えてくださるんです。とっても優しい子なんですよ(笑)。

■長谷川初範
今回は、非常にアットホームな雰囲気で、監督のもとにみんな集まりまして、撮影も、今回は大先輩の松原智恵子さんがいらしてくださったんで、孫のような、息子のようなキャストのみなさんに囲まれて楽しくお仕事させていただきました。最近の若い皆さんは、俳優として、とても優秀でレベルの高い方が多くなったなと実感しています。今回は、みんなで、午前中はまず走るシーンからやりました。で、走るというので、ジョギングシューズも買って(笑)。あれから、撮影後も走ろうかとおもったんですが、なかなか走れなくて、ま、これからですね(笑)。これを機にがんばろうと思います。本日は楽しんでいってください。

■菜葉菜
このお話はマラソンを通して、みんな成長していったり、仲間を大事にしていったりという作品だと思うのですが、みんなで撮影に入る前に、マラソンの練習をしていたので、その最初の段階から、楽しくやれていたので、撮影に入ってからも、松原さんや長谷川さんなどの大先輩がたがいらっしゃるんですけども、みんながひとつの作品にむかって、監督はじめ、スタッフ、川口のエキストラの皆さんみんなと作り上げた作品だと思っています。そういう温かい作品だと思うので、最後まで楽しんで見ていってください。

■辻本祐樹
長谷川さんもおっしゃったように、走るシーンから始まる毎朝でした。ぼくはマラソン経験者の役だったので、人一倍、練習する機会が多かったですけども、川口市民マラソンに実際に出ているランナーの方たちに教えていただきまして、そのおかげで、あまりにも足が早くなったのか、本番で「よーい、スタート!」がかかったとき、音声さんが追いつかず、僕といっしょに映るという出来事もありました(笑)。もちろんカットになってますが(笑)。今ではすごく懐かしくもあり、毎日清々しく過ごせた楽しい映画になりました。

■綱島恵里香
本日は、このような素敵な式典の場にたたせていただいて、本当に光栄です。感無量です。私は、病気の役で、走れない役だったんですけども、皆さんが走っている姿を見て、すごく勇気をもらいました。皆さんも見終わった後、ちょっと勇気をもらえる、そんな作品じゃないかなと思います。

■中泉裕矢監督
この映画は、たくさんの方に楽しんでもらいたい映画なので、 出演者の方にもできればそうあって欲しいと思っていました。もちろんスタッフの方も含めてなんですけど。それが終わった後、いま出演者の皆さんの話を聞いていて、楽しんでくださっていることが感じられてよかったです。それが作品にも出ていると思いますので、楽しんでいただければと思っております。

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2018(第15回)」 開催概要
■会期:2018年7月13日(金)~22日(日)<10日間>
■会場:SKIPシティ 映像ホール/多目的ホール、MOVIX川口(埼玉県川口市)ほか
■主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
■公式サイト:www.skipcity-dcf.jp