池松壮亮主演、満島真之介、大倉孝二、キム・コッピ共演の松居大悟監督最新作『君が君で君だ』が7月7日より公開される。このほど、7月4日に渋谷・LOFT9にて、公開記念トークイベント「シュガーティーチャーの放課後3学期」が行われ、松居大悟監督、監督の大学時代の同級生であり本作の企画・プロデュースを担当した阿部広太郎、お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政、WEBマガジン「チェリー」の編集長・霜田明寛が登壇した。
松居大悟監督、阿部広太郎、ニューヨーク屋敷裕政、霜田明寛が登壇すると大きな拍手で会場が包まれた。4人の乾杯の音頭から始まり、松居らがこの4人による異色な組み合わせで行うトークイベント「シュガーティーチャーの放課後」の由来が2年前の合コンの失敗がきっかけだと語り合うと会場から大きな笑いが起こった。
本作の話題に移ると、開口一番に屋敷が「この映画を見に行くっていう人どれくらいいますか?」と挙手を求める。会場の半数ほどが手を挙げると、松居は「残り半分を口説けばいいのか」と気合十分。試写会で作品を鑑賞していた屋敷は「めっちゃ面白かった。松居大悟純度100%(笑)。鼻ピアスで泣いた。だけどクライマックスのときにトイレに行ってしまった」と衝撃告白。松居、阿部が驚く中、霜田が「どう考えてもクライマックスが来るだろうというところで席を立っていた」と続けると屋敷は「漏らしてもいいと思えるほど、目が離せなくて面白かったけれど、劇場の人や阿部さんたちにも迷惑かけるから」と答え、笑いを誘った。
屋敷が、女性が本作にどんな感想を持ったのかを聞くと、「男女はあまり関係ないけれど、高校生が全員テンション上がっていた」と松居が答える。すると、屋敷、霜田、そして会場からも驚きの声が上がった。続けて松居は「鳥取県の高校で試写会を行ったとき“なんか、なんかわからないけれど3回泣けました”という感想をもらった」と嬉しそうに語り、阿部は「女子高生から“心が八つ裂きにされそうになりました“という感想ももらいました」と、本作の衝撃を受けた高校生たちのエピソードを語った。
松居監督作品を見続けている霜田は「自分としては、アズミ・ハルコで行方不明になった松居大悟が下北沢を一周回ってきて、やっと戻ってきた感じ」と松居大悟らしさ溢れる本作を讃えた。屋敷が「俺たちは会場のお客さんをできるだけ笑かしたいと思ってネタを書くけれど、大悟はこの映画のゴールはどこなのか」と聞かれると、松居は「生きづらい人が救われるような、見た人の数だけ感想が上がって映画が育っていってほしい」と熱弁した。
この映画を“どんな言葉で薦める?”というトークテーマに移ると、屋敷が「この映画は大コケすると思う(笑)。“コケてコケてコケた”になるよ。人に簡単には薦められないけど、俺は2回見る」とタイトルをもじり、本作の成功への一抹の不安を吐露すると会場から大きな笑いが起こった。さらに松居が、「この映画がちゃんと刺さるのか不安。でもこれが刺さる人とは仲良くなれると思う」と熱く語り、阿部が「大丈夫。『アルマゲドン』に感動した僕にも刺さっているから、多くの人に刺さるはず」と胸を張った。最後に松居は「このイベントほんとに楽しかった(笑)」と満足気な笑みを見せ、続けて「この映画見たいと思う人」と会場に呼びかけるとほとんどの観客の手が上がり、トークイベントは大成功のうちに幕を閉じた。
『君が君で君だ』
7月7日(土)全国公開
監督・原作・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮 キム・コッピ 満島真之介 大倉孝二 高杉真宙 向井理 YOU
配給:ティ・ジョイ
【ストーリー】 大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前を捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。触れ合うことも告白することもなく、ただ見守り続けてきた3人が、執拗な借金の取り立てから好きな子を守るべく立ち上がるも返り討ちに!物語は大いなる騒動へと発展していく。
©2018「君が君で君だ」製作委員会