地上10メートルの火柱!『ピース・ニッポン』愛知県豊橋市の手筒花火を撮影した本編映像

8年の歳月をかけ全国47都道府県・200箇所以上で撮影された、日本の美しい瞬間を捉えた映像を厳選し、4K解像度で映画化した『ピース・ニッポン』が、7月14日より公開となる。このほど、人と花火が一体となった、愛知県豊橋市の手筒花火を撮影した本編映像がお披露目となった。

本作は、神道と仏教が混交していく中で生まれた日本人の精神や自然感にフォーカスする「日本の精神」、豊かな気候風土が生み出す変化を巡る「日本の四季」、そして、全国各地の美しい瞬間を紡いでいく「一期一会の旅」の3部から構成され、後世に遺したい日本の景色を映し出す。ナビゲーターを務めるのは、小泉今日子と東出昌大。東出は、映画作品のナレーション担当は本作が初となる。

公開された本編映像は、愛知県豊橋市の「炎の祭典」という祭りでの手筒花火。豊橋市が発祥の地とされる手筒花火は、直径10センチメートル、長さ1メートルほどの竹筒に縄を巻き、硝石や硫黄に木炭を混ぜた黒色火薬に鉄粉を1.8~3キロほど詰め、人力で人が支えて空に吹き上げる吹上式の花火。10数メートルにも及ぶ巨大な炎の柱を噴出させ、終わりに「ハネ」と呼ばれる炎が轟音とともに足元に吹き出す。手筒花火の原型は、情報の伝達手段である「狼煙(のろし)」と言われており、五穀豊穣、無病息災、家運隆盛、武運長久を祈る奉納行事として豊橋市内の数多くの祭礼で打ち上げられている。

映像では、20人を超える人々が一斉に手筒花火を吹き上げ、10メートルを超える黄金の炎の柱が夏の夜空を照らすその様は、まさに圧巻の光景で類を見ない壮大なスケール。火薬の仕込み、詰め込みから打ち上げまですべて同じ人間が行うことが伝統になっており、豊橋市内の吉田神社に残っている文書によると、永禄3年(1560年)から続く伝統の花火で、全国的にも見ても古い歴史を持っている。

本編では、フルスケールの豊橋の手筒花火が見られるほか、川に川床を設置して打ち上げられる飛騨高山の手筒花火の映像も収められている。

『ピース・ニッポン』
7月14日(土)、新宿バルト9他、全国ロードショー
監督:中野裕之
音楽:岡野弘幹
劇中歌:竹内まりや「いのちの歌」
ナビゲーター:小泉今日子 東出昌大 
出演:渡辺大 及川さきの
配給:ファントム・フィルム

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