安田顕 × 吉田恵輔監督『愛しのアイリーン』特報映像&原作者の新井英樹、キャスト、監督よりコメント

「ザ・ワールド・イズ・マイン」「宮本から君へ」を手掛けた新井英樹の同名コミックを、安田顕主演、吉田恵輔監督で実写映画化した『愛しのアイリーン』が、9月14日に公開される。このほど、本作の特報映像がお披露目となり、併せて原作者の新井英樹、キャスト、監督よりコメントが寄せられた。

国際結婚をテーマとした本作は、42歳の恋愛経験なしの男と、幸せを夢見て日本に来た少女のバイオレンス・ラブストーリー。物語の舞台は、寒村の地。主人公・岩男が久しぶりに帰省したその日は、死んだことすら知らなかった父親の葬儀中だった。しかも岩男はフィリピンで買って来た嫁、アイリーンを連れていた。参列者たちが騒めく中、ライフルを構えた喪服姿の母親ツルが背後から現れる。

監督を務めるのは、『ヒメアノ~ル』『犬猿』を手掛け、「愛しのアイリーン」を“最も影響を受けた漫画”と公言する吉田恵輔。主人公の岩男(いわお)を、稀代のカメレオン俳優、安田顕が演じる。共演陣には、岩男の母にして強烈な愛憎でアイリーンを追い詰める姑ツル役を木野花、深遠なるヤクザ塩崎役を伊勢谷友介、さらに本作のヒロインであるアイリーン役をフィリピンオーディションで吉田監督により見出された新星ナッツ・シトイが演じる。

キャスト&スタッフ コメント

■安田顕(岩男役)
試写を観た後、立ち上がれなくなりました。マイク・タイソンに思いっきり殴られた感じで、何なんだこの衝撃は、って。大いに期待してもらっていいし、たくさんの人に見てほしいけど、覚悟して観たほうがいいということは、お伝えしておきます。とりあえずすぐ2回目は観たくないと思ってしまうほど、人間の見たくないところ、痛いところをえぐってえぐって、えぐりまくる映画になってます。

■吉田恵輔監督
これでもかって勢いで全てを放出した作品。熱量、美しさ、苛立ち、愛おしさ、感情が喧嘩しながら最後に融合する。最愛の原作を最高の形で映画に出来たと自画自賛!頼むから観てほしい。

■新井英樹(原作者)
愛なんて誰か見たことあるの?
なぜ人は気軽に鵜呑みに信仰するのか
手探りで否定し尽くして残ったもの・ことを
呼びたきゃ(仮)に愛とつぶやこうと思って
描いた原作がボクの『アイリーン』でした
実写版、大傑作です!!
吉田恵輔監督が安田顕さん木野花さん
天才女優ナッツ・シトイさんが
ゴツゴツとした繊細な愛を叫んでくれました!!
泣ける!満足!は保証します
でも、きっと、それ以上のなにかを渡されます!!
胸にしまって持ち帰ってください!!

■木野花(ツル役)
原作を読んだ時、身体が壊れるなと思いました。これは厳しい現場になるなと覚悟もしました。しかし現実は予想を超えて厳しく、猛暑の中のアクション、豪雪の雪山、過激な天候に翻弄されながら、撮影は、原作の見えない力に引っ張られるように、熱に浮かされるように猛進して行きました。その熱は確かにスクリーンから放出し、自分が出ているのに、こんなに心が動かされていいのだろうかと動揺しました。思わず、たくさんの人に観て欲しいと願ってしまいました。

■ナッツ・シトイ(アイリーン役)
海外での仕事は私にとって初めての経験で、とてもチャレンジングな事でした。夏と冬という正反対の季節での撮影も初めての経験でした。雪の中での撮影も、海外の俳優陣やスタッフとの撮影もそうです。この映画に参加出来たことを大変嬉しく思います。皆さんとても親切で、気のおけない方たちでした。簡単な事ではありませんでしたが、貴重な経験をさせて頂きました。私たちは皆、この映画を完成させるために努力しました。皆さんに楽しんで頂けると嬉しいです。

『愛しのアイリーン』
9月14日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー
監督・脚本:吉田恵輔
原作:新井英樹「愛しのアイリーン」(太田出版刊)
音楽:ウォン・ウィンツァン
主題歌:奇妙礼太郎「水面の」(WARNER MUSIC JAPAN/HIP LAND MUSIC CORPORATION)
出演:安田顕 ナッツ・シトイ 河井青葉 ディオンヌ・モンサント 福士誠治 品川徹 田中要次 伊勢谷友介 木野花
配給:スターサンズ

【ストーリー】 寒村の地。久方ぶりに岩男(いわお)が帰省したその日は、死んだことすら知らなかった父親の葬儀中だった。しかも岩男はフィリピンで買って来た嫁、アイリーンを連れていた!42歳まで恋愛を知らずに生きてきた岩男に無邪気にまとわりつくアイリーン。騒つく参列者たちの背後から現れたのは、ライフルを構えた喪服姿の母親ツル。今、戦慄の来訪記が幕を開ける―。

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