池田エライザ「本は宇宙。最高に楽しい」映画『ルームロンダリング』女性限定トークイベントレポート

映画企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015」で全474企画の中から準グランプリを受賞した企画を池田エライザ主演で映画化した『ルームロンダリング』が7月7日より全国ロードショーとなる。公開に先立ち、6月26日に東京・TSUTAYA BOOK APARTMENTにて女性限定トークイベントが行われ、主演の池田エライザが登壇した。

30名ほどの女性客が靴を脱いでくつろぐフロアに、笑顔で登場した池田。マイクを持った池田は「(客席と)すごい近い!小さく座っている女の子はかわいいですね」とファンたちに微笑みかけた。

TSUTAYA BOOK APARTMENT 新宿店では旅行本が人気とのことで、旅の話に及ぶと「今まではあまり行かなかったんですけど、自分を奮い立たせて」と、ロンドンへ行った話に。「一週間位で、フィルムをたくさん持って行った」らしく、いい写真が撮れたとニッコリ。「タクシーに乗っていても、すごくハッピーな話をしてくれたり、最後の最後まで笑顔で『いってらっしゃい!』と見送ってくださったりとか。皆さん本当に素晴らしくて」とロンドンで幸せな時間を過ごしたという。

これから行きたい場所は?という質問には「たくさんあります。キューバ、トルコ、ペルー、アメリカも行きたいですし、遺跡があるところに行きたい」と述べ、実はオカルト好きで、『月刊ムー』からTシャツが届くくらい好きだということを明かした。

本作で池田が演じた八雲御子と似ている部分はあるか?という質問には「私自身も絵を書いたり、本を読むのは好きなので。1人で寂しく生きている女の子のような描写でも、“私は一人でも楽しめている”ということなんじゃないかなと思う。そこに寄り添うことができた」と、自身の私生活に近い部分があるとコメント。小説を読んでいる人って背中も丸まっちゃうし、暗い感じに見えるかもしれないですけど、本人はここ(本)がひとつの宇宙。SFだったら銀河に行っているから、最高に楽しい」と笑顔で持論を展開した。

お気に入りの本の話になると「児童文学とか絵本は繰り返し何度でも読む」と述べ、「心を浄化するというか、人間のシンプルなところをすくってきてくれる」と、絵本の魅力を力説。本を読む時は「かけもち派」らしく、「お風呂にはお風呂の本、寝室には寝室の本」と、各部屋に本が設置されていることを述べ、「小鳥を放している部屋にも設置したので、そこから出てこなくなっちゃって」と、家族が遊びに来ると、まず“エライザ探し”が始まることを明かして会場を笑わせた。

最後に挨拶した池田は「目まぐるしい世界の中で置き去りにしているものがあるんじゃないかと。自分はなにが好きだったのか、何が夢だったのか。そんな心の底に溜まった自分の素敵な部分をすくい上げてくれる作品になったと思う。皆んなが幸せになってほしい」と作品をアピールし、イベントは和やかに終了した。

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『ルームロンダリング』
7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋 梅本竜矢
出演:池田エライザ 渋川清彦 健太郎 光宗薫 オダギリジョー
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 5歳で父親と死別し、その翌年には母親が失踪してしまった八雲御子(池田エライザ)。その後は祖母に引き取られたが、18歳になると祖母も亡くなり天涯孤独に。度重なる不幸で自分の殻に閉じこもってしまった御子のところへ、母親の弟である雷土悟郎(オダギリジョー)が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれることに。しかし、そのアルバイトとは、訳アリ物件に自分が住むことによって“物件を浄化する”というルームロンダリングだった。ルームロンダリングを始めて以来、幽霊が見えるようになった御子。幽霊と奇妙な共同生活を送る中、御子は失踪した母親との再会を果たすが…。

©2018「ルームロンダリング」製作委員会