野村宏伸、出合正幸、柿崎ゆうじ監督らが登壇!『第二警備隊』ヒット御礼舞台挨拶 レポート

警備会社と暴力団の壮絶な闘いを描く、柿崎ゆうじ監督の長編映画デビュー作『第二警備隊』が、6月16日より新宿武蔵野館(東京)にて公開中、6月30日よりシネ・リーブル梅田(大阪)にて公開される。このほど、6月24日に新宿武蔵野館にて本作のヒット御礼舞台挨拶が行われ、キャストの野村宏伸、出合正幸、竹島由夏、伊藤つかさ、柿崎ゆうじ監督が登壇した。

柿崎監督自らが経営する警備会社での実体験をもとに、構想17年の時を経て映画化した本作。すでにロンドン国際フィルムメーカー映画祭にて最優秀編集賞を受賞、ニース国際映画祭2018にて出合正幸が最優秀助演男優賞を受賞、さらにモントリオール世界映画祭のフォーカスオンワールドシネマ部門にて正式招待されることも決定した。

野村は、「撮影してもう2年間が経っていたのかという思いがあります。映画は創っただけでは完成せず、皆さんに観ていただいて創った喜びがあります。今日、こうして満席で観ていただけたことは感無量です。そして、モントリオール世界映画祭への招待と聞いて、海外でもこの作品が観ていただけるだなんて、倍以上に嬉しいです!」と公開そしてヒットへの喜びを口にした。出合は、ニース国際映画祭で最優秀助演男優賞を受賞した時のトロフィーを持参し、「自分で受賞した賞のトロフィーを自分で持って自分で出て行く。この何とも言えないはがゆさや恥ずかしさがあります(笑)。作品に出会い、この役で作品の中で生きることができ、周りのキャストの皆さんの支えがあって、だから評価されたのだと思っています。自分一人でとった賞とは全く思っておりません。自分の役が評価されたのは素直に嬉しいことですので、その気持ちはお伝えします」と話すと、会場から温かい拍手が湧き、「おめでとう!」のエールもあり、祝福ムードとなった。

竹島は、「10年くらい前から、監督からこの事件を映画化したいというお話は聞かせていただいていたので、亡くなった方への想いを、表現者としてどう伝えていけるのか責任を感じました。実際にモデルのある役を演じましたが、彼女が警備会社に入った時が19歳だったそうで、映画のキャラクターよりさらにすごいハチャメチャな状況だったようですが、殉職した役の方と実際に接していきながら、この事件に遭遇し、生き方が変わっていったようです。この映画の肝になるシーン撮影では、現場がみんなの心が一つになっていたことを思い出します」と本作にかけた想いを語った。伊藤は、「監督と出会った頃から、“いつかこの事件を映画にしたい”と聞いていたので、やっとその時がきたのだと。私にとっては監督から聞いていたこともあり身近な話でしたので、忠実に心をこめて演じたいと思いました。監督はじめ、キャスト・スタッフ、とても熱い想いで撮影してきた熱い作品です。この映画のモデルになった方々は、今日もどこかでお仕事を熱くされていると思いますので、そういう方々の姿や想いを、この映画を通して、より多くの方々に知っていただけたならなあと思います」と話した。

柿崎監督は、「この映画はご覧頂いた通り、実体験に基づいていることから、自分の中では複雑な感情もありますが、ご来場いただいて観ていただけたことは有難く思います。公開まで、撮影から2年かかりましたし、映画にしたいと言ってから今年で19年目を迎えます。そんな思いをこめた作品ですので、こうしてヒット御礼舞台挨拶を皆様の前でできることは幸せだと思います。モントリオールへの招待は、世界中のいろんな作品がエントリーする中で、この作品が評価をいただけたからこその正式招待だと思います」と噛み締めるように話し、本作が遺作となった名優・出光元の出演への感謝も述べた。

最後に、柿崎監督は「ご覧頂いた作品は、各シーンもちろん真実ですし、極力リアルに描こうと思い心を込めました。大勢のお客様に観ていただけることは嬉しいですし、亡くなった隊員に胸をはって報告できる瞬間だと思います。今週いっぱい東京、来週からは大阪で公開しますので、宜しくお願いします!」と話した。野村も、「この映画を観ていただけたこと本当に感謝します」と深々と頭をさげ、キャスト・スタッフ・観客の心が一つになる舞台挨拶となった。

『第二警備隊』
東京:6月16日(土)より新宿武蔵野館にて公開中
大阪:6月30日(土)よりシネ・リーブル梅田にて公開
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじ
主題歌:内田あかり「遥か」
出演:筧利夫 出合正幸 竹島由夏 久松信美 河合龍之介 芦川誠 橋本じゅん 柳憂怜 関根大学 伊藤つかさ 石橋保 前田耕陽 伊吹剛 麿赤兒 赤座美代子 出光元 野村宏伸
配給:カートエンターテイメント

【ストーリー】 1999年1月某日、警備会社エステックに一本の電話が入った─。社長の大崎(筧利夫)は、学生時代の先輩で寺の住職・小泉(芦川誠)からの依頼を受け、精鋭チーム・第二警備隊を結成する。政治団体を標榜しつつもその実は指定暴力団・真政会の一味である護国大憂党は、寺の利権を狙って日々執拗な嫌がらせを繰り返してくる。大崎指揮のもと、隊長・高城(出合正幸)と中本(野村宏伸)を中心に、紅一点の佐野(竹島由夏)も加わり、大恩寺の警備警護にあたる隊員たちであったが、9月9日夜、ついに中本が凶弾に倒れてしまう…。

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